北京五輪のバイアスロン（クロスカントリースキーとライフル射撃を組み合わせて行なう競技）にウクライナ代表として出場したドミトロ・ピドルチニが、ロシアの軍事侵攻を受けてウクライナの軍隊に参加したと自身のインスタグラムで報告した。

【画像】軍服を着て母国のために立ち上がったピドルチニ

　オリンピック３大会連続出場を果たしたピドルチニ。大会後、まさかこんな事態になるとは想像もしていなかっただろう。軍服を着て、戦闘用ヘルメットをかぶった30歳は母国のために立ち上がり、強く訴えた。

「親愛なるバイアスロンファミリー、私の友人やファンへ。私のチームと私は、２月24日にウクライナを侵攻したロシア軍から私の国と家族を守るためにウクライナにとどまります。あなたがこれを読んでいる間に、兵士や民間人が亡くなっています。どうか助けてください」
  　そして、メールをくれる人や家族のことを心配してくれる人、ウクライナを応援して助けてくれる人に感謝の意を示し、現在故郷のテルノピルでウクライナ国家警備隊に所属していると報告して、航空警報の時に撮った自身の写真もアップした。

　また、国際バイアスロン連合（IBU）は３月２日、ロシアまたはベラルーシの選手または役員の国際大会への参加を認めないことを決定。同時に、従軍して死亡したウクライナの元ジュニアバイアスロンチームの19歳、イェフヘン・マリシェフに哀悼の意を捧げている。

構成●THE DIGEST編集部

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