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「住んでいる自宅が爆撃された」パラ銅メダルのウクライナ選手が嘆き。パフォーマンスにも影響か「100パーセントは喜べない」

THE DIGEST編集部

2022.03.09

銅メダルを首から下げるスイアルコ。ロシアの軍事侵攻に胸を痛めながらも、なんとか表彰台に食い込んだ。(C)Getty Images

銅メダルを首から下げるスイアルコ。ロシアの軍事侵攻に胸を痛めながらも、なんとか表彰台に食い込んだ。(C)Getty Images

 ロシアの軍事侵攻が長期化の様相を呈し、停戦への見通しもいまだ立たないなか、北京パラリンピックのバイアスロンでウクライナ勢が躍動している。現地時間3月8日に行なわれた女子中距離立位、男子中距離視覚障害の2種目では、ともにウクライナが表彰台を独占した。

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 そのなかには、実際に侵攻の被害を受けている選手も少なくない。男子中距離視覚障害で銅メダルを獲得したドミトロ・スイアルコは、ウクライナ北部チェルニーヒウの自宅が7日に爆撃を受けていたことを告白。その影響で精神的に不安定な中でのレースだったと、米紙『USA Today』が報じている。
 
 まず、「うれしいけど、ウクライナの状況が周知のとおりだ」と語ったスイアルコ。バイアスロンという競技について「とても高い集中力が要求される」と前置きしたうえで、「住んでいる自宅が昨日の爆撃で壊されたというのこともあり、2度の(射撃)ミスをしてしまった」と唇を噛んだという。

 本人とって今回は悔いの残るパフォーマンスだったようで、現在の心境を「100パーセントは喜べない」と正直に表現すると、「なぜなら母国がとても大事な局面に立たされていて、ウクライナのために平和を望んでいるからだ」ともコメント。現地の状況が心配でならないようだ。

 また、英紙『Mirror』によると、広報担当者のナタリア・ハラチ氏は、女子中距離立位銅メダルのリュドミラ・リアシェンコも、7日にハリコフの自宅を爆撃で壊されたと明かしたいう。

構成●THE DIGEST編集部

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