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格闘技・プロレス

スポーツ界の“ロシア除外”は「侵略行為じゃない」 とクリチコ。ビボル対カネロ戦のキャンセルを要求と英報道

THE DIGEST編集部

2022.03.09

兄とともに戦争へ参加しているクリチコ氏。英紙の取材に「人生最大の戦い」と話した。(C)Getty Images

兄とともに戦争へ参加しているクリチコ氏。英紙の取材に「人生最大の戦い」と話した。(C)Getty Images

 ロシア軍が全面的なウクライナ侵攻を始めてから2週間が経とうとしている。しかし、いまだ解決の見通しは立っておらず、民間人にも多くの犠牲が出るなど、戦況は日に日に悪化し続けている。

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 3度行なわれた停戦交渉にも進展が見られないなか、祖国のために立ち上がるウクライナの世界的なアスリートは少なくない。ボクシングの元WBAスーパー、IBF、WBO世界ヘビー級王者であり、数々の栄光を掴んできたウラジミール・クリチコ氏もそのひとりだ。

 元WBO、WBC世界ヘビー級王者であり、現キエフ市長の兄・ビタリ氏とともに前線で戦っている45歳は、「私にとって人生最大の戦い」としたうえで、「戦争の恐ろしさを実感するのはとても悲しい」と心境を語ったという。現地時間3月8日、英紙『Mirror』が報じている。
 
 記事内では、スポーツ界で強まっている“ロシア排除”の動きについて、「ロシアをすべてのスポーツ競技から孤立させるのは、侵略行為じゃない」と言及。「平和という名のもと、戦争を止めるために行なうのだ」と続け、「アスリートに個人的な恨みはない」と強調した。

 また、同日の英紙『Daily Mail』によると、WBA世界ライトヘビー級王者のディミトリー・ビボル(ロシア)の次戦をキャンセルするよう、クリチコ兄弟が米国当局に要請したとも報じられている。その相手は、ボクシング4階級制覇王者の“カネロ”こと、サウル・アルバレス(メキシコ)だ。

 すでにこの一戦は、米ラスベガスでの5月7日開催が有力視されている。ただ、WBAがロシア、ベラルーシ選手をランキングから除外すると全会一致で決めているということもあり、今後の展開に大きな注目が集まるが、はたしてどうなるのだろうか――。

構成●THE DIGEST編集部

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