フィギュア

「二流大会だ」シェルバコワ&トゥルソワ不在の世界選手権に露紙が不満!「4回転のオンパレードは期待しない方がいい」

THE DIGEST編集部

2022.03.10

北京五輪の女子シングルで金メダルを獲得したシェルバコワ(左)と、銀メダルのトゥルソワ(右)。だが、迫る世界選手権に彼女たちは参戦しない。(C)Getty Images

 北京五輪では絶大な存在感を放ったロシア勢。だが、自国のウクライナ侵攻により国際オリンピック委員会(IOC)より除外を勧告されているため、3月21日にフランスのモンペリエで開幕するフィギュアスケートの世界選手権には参戦できない。

【PHOTO】北京五輪で輝け!冬のスポーツシーンを彩る「美女トップアスリート」たちを一挙紹介!

 もっとも、ロシア国内では、政治的理由での除外に不満の声が噴出している。日刊紙『Sport-Express』は、「(アンナ・)シェルバコワや(アレクサンドラ・)トゥルソワ不在の世界選手権は二流大会だ」と伝えた。

 昨年の世界選手権では女子シングル、ペア、アイスダンスと3種目を制したロシア。とくに表彰台を独占する圧倒的強さを見せた女子シングルとペアは、「近年の主要大会で表彰台の常連になっている」。そう分析する同紙は、五輪の金、銀メダリストのシェルバコワとトゥルソワが不在となる女子シングルをこう評す。

「日本のカオリ・サカモト、ワカバ・ヒグチ、ルナ・ヘンドリックス(ベルギー)、アリサ・リュウ(米国)らがいるが、4回転やトリプルアクセルのオンパレードは期待しない方がいい。少なくとも挑戦は行なわれるだろうし、成功してくる可能性はある」
 
 また、ロシア勢に加え、北京五輪で世界歴代最高得点を出して金メダルの隋文静、韓聰組(中国)が欠場するペアについては、「大きな痛手となる」と言及。さらに「日本のリク・ミウラとリュウイチ・キハラ組か、米国のペアが優勝するだろう。そうなれば今大会のレベルは、Bシリーズの大会より上になることはない」とキッパリと言い放った。

 同紙が「ロシアのスケーターの出場の可能性は非常に低い」と憂う世界選手権は、果たしてどの様な結末を迎えるのか。大会の行方から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

【北京五輪PHOTO】世界選手権に続き、大舞台を制覇! オリンピックで金メダルを獲得した17歳、アンナ・シェルバコワを特集

【関連記事】「ロシア人よ、頭を上げろ!」怒れるプルシェンコが強烈な愛国心を吐露!「人種差別をやめるんだ」

【関連記事】「状況はますます耐えがたい」元世界フィギュア女王、メドベージェワがウクライナ情勢への苦しい胸中を吐露