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“スーツ規定違反”で失格のドイツジャンパーは「いまだに受け入れられない」と悪夢を回顧。FISに対策を求める

THE DIGEST編集部

2022.03.12

個人戦では銀メダルを獲得したドイツのアルトハウス。混合団体の失格について改めて取材に応じた。(C)Getty Images

 悲劇のヒロインとなったドイツジャンパーは心に深い傷を負っているようだ。

 北京五輪から採用となったスキージャンプの混合団体で、日本の高梨沙羅を含む4か国の5名の選手が「スーツの規定違反」で失格となった。大舞台で起きた波乱は、世界各国で波紋を呼んだ。

 選手や関係者に与えた心のダメージは想像を絶するものに違いない。ドイツのテレビ局『Sport1』は、失格処分となったひとり、カタリナ・アルトハウス(ドイツ)に1か月経過した今、改めて取材を行なった。

 前々日の個人戦で銀メダルに輝き勢いに乗っていたアルトハウスは1本目の後にスーツ規定違反をとられ、得点は無効に。他の3人の合計得点ではカバー出来ずドイツは9位で、2本目進出を逃した。

「私にとって悪夢でした。目が覚めて、悪い夢だったと思いたいと考えてました。これまで失格になったことはなかったのに、最も重要な大会で失格になってしまった。男性との混合団体が初開催ということで、私たちのスポーツにとって非常に苦い経験でした」
 
 25歳のジャンパーはこう振り返り、「その日の出来事は、いまだに受け入れられない」と話す。「これまでのW杯とはチェックの手順が違っていた。それは何の前触れもなく起きた」と嘆いたうえで、国際スキー連盟(FIS)へ向けこうメッセージを送った。

「スーツ規定違反のルールが変更されるか分からない。いずれにせよ二度と起こらないように、シーズン後に何かしら対策をとらなければいけない」

 現地時間3月12~13日にドイツのオーバーホーフで行なわれるノーマルヒルが今季のW杯が終了する。FISは今後どの様なルール改定を行なうだろうか。引き続き世界が注目する。

構成●THE DIGEST編集部

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