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ベスト16敗退の伊藤美誠に中国メディアは「想定外」と衝撃。一方、中国も「新たな危機が生じる可能性がある」と警戒も

THE DIGEST編集部

2022.03.16

ミスを誘われた伊藤は、格下のジアナンに逆転負けを喫した。(C)Getty Images

 現地時間3月15日、卓球のWTTシンガポールスマッシュの女子シングルス3回戦が行なわれた。東京五輪銅メダリストの伊藤美誠(世界ランク3位)は、ユエン・ジアナン(フランス/同67位)にゲームカウント1-3で敗れ、ベスト16で姿を消した。

 初対戦となった36歳のベテランに第1ゲームを11-5で先取した21歳だが、その後はドライブやスマッシュでミスを繰り返すと、流れは一気に相手に。最後まで主導権を奪えず7-11、8-11、7-11で逆転負けを喫し、涙を流した。

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 順調に勝ち上がれば、中国のライバル王芸迪(同5位)とは準々決勝で、陳夢(同2位)とは準決勝、王曼昱(同4位)とは決勝まで当たらないため、伊藤にとっては有利なトーナメントと見られていた。このまさかの敗戦に中国のポータルサイト『捜狐』は、「本当に予想外だ」と驚きを持って伝えている。

 11月の世界選手権では準々決勝で王芸迪に敗れており、「イトウは重要な大会で十分な力を発揮できていない。彼女のシングルスの能力はカスミ・イシカワのように急激に落ちている」と酷評。そのうえで、「中国チームにとっては必ずしも良いこととは言えない」と指摘し、見解を述べた。
 
 実はこの試合の相手はフォア面に表ソフトラバーをつけており、ボールに変化をつけられ伊藤はミスを誘われた形だったのだ。同メディアは、「ミマ・イトウが実証したように、国際大会で劉国梁(中国の卓球リーダー)と中国チームへより多くの問題を与えるかもしれない。新たな危機が生じる可能性を排除することはできない」と警戒心を高めている。

 現地16日、早田ひなと組む女子ダブルス準決勝ではフルゲームの末に勝ち上がった伊藤。決勝は、孫穎莎/王曼昱ペア(中国)とタイトルを争う。

構成●THE DIGEST編集部

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