フィギュア

「僕にはロシア人としての誇りがある」プルシェンコが降って湧いた“亡命説”を真っ向否定!

THE DIGEST編集部

2022.03.16

家族で海外に亡命!? プルシェンコ氏は呆れ顔で反論メッセージを投稿した。写真:Russian Look/AFLO

 過去に五輪でふたつの金メダルに輝き、ロシア・フィギュアスケート界のレジェンドであるエフゲニー・プルシェンコ氏が、突如として降りかかった疑惑を真っ向から否定した。
【PHOTO】伝説の皇帝・プルシェンコの輝かしいキャリアを厳選フォトで振り返る!

 ロシア軍のウクライナ侵攻を受けて、各スポーツ連盟がロシア代表団の締め出しを軒並み決定し、プルシェンコ氏は強い言葉で抗議を続けてきた。さらには「私は大統領(ウラジーミル・プーチン)を信頼している」「人種差別をやめろ! ジェノサイド(民族大量虐殺)をやめろ! ファシズムを止めろ!」といったメッセージを書き込み、世界中から非難を浴びている。

 そんななか、ウクライナの若者に絶大な人気を誇るアーティスト、マックス・バルスキフ氏がプルシェンコ家に噛みついた。侵攻作戦が始まって以降、ロシア・エンタメ界の要人たちをこっぴどく批判してきたバルスキフ氏は、プルシェンコ氏の妻でタレントもこなしているヤナ・ルドコフスカヤ氏にも辛辣な言葉を投げかける。そして、「もう彼女たちはロシアを旅立ったよ。これで愛国者って言える? すでに(プルシェンコ氏は)スケートリンクをレンタルしているようだしな」とぶちまける。

 まさかの"亡命説"が降って湧き、インスタにもフォロワーから大きな反響があったため、さすがのプルシェンコ氏も呆れ顔で自撮りの動画メッセージを投稿。「ミコルカ(バルスフキフ氏)、くだらない情報で人びとを先導するんじゃない! なんてアーティストだ。僕はショービジネスとは無縁の人間で、どこにも行くつもりはないし、離れるつもりもない」と断言した。

 そして、「スケートリンクをレンタルなんてしていないし、毎日ここ(モスクワにある自身のアリーナ)でフルタイム、指導しているんだ。働いて、働いているのに、どうして外国になど行けようか」とキッパリ。最後は「なにより僕は我が国と国民を心底誇りに思っているし、僕にはロシア人としての誇りがある」と念を押した。
 

 亡命は根も葉もない噂だったようだが、そうしたトピックがロシア中で騒動に発展するほど、いまやプルシェンコ氏の発言力は大きいということか。

 39歳になった"皇帝"は4月16日、拠点を置くサンクトペテルブルクで2年ぶりとなるアイスショーを主宰する。北京五輪・女子フィギュアスケートで銀メダルを獲得したアレクサンドラ・トゥルソワや元世界女王のエリザベータ・トゥクタミシェワなど、豪華スターの出場が予定されている。

構成●THE DIGEST編集部

【関連動画】プルシェンコ氏が投稿した、ドアップ自撮りの反論メッセージ

【PHOTO】北京五輪で輝け!冬のスポーツシーンを彩る「美女トップアスリート」たちを一挙紹介!
NEXT
PAGE
【関連動画】プルシェンコ氏が投稿した、ドアップ自撮りの反論メッセージ