現地時間3月17日、フランス・パリのアンヌ・イダルゴ市長が踏み込んだコメントを発した。
ロシア軍によるウクライナ侵攻によって、スポーツ界はIOC(国際オリンピック委員会)を筆頭に各スポーツ連盟が軒並み、ロシアおよびベラルーシ選手団の国際大会からの締め出しを決定。この流れを受けて、2024年五輪開催地の市長が独自の見解を示した。
まず、パリ五輪組織委員会のトニー・エスタンゲ会長が「今回のロシア軍の軍事作戦がパリ・オリンピックにどんな影響を与えるか」と問われ、「まだそれについて議論するには時期尚早だ」と慎重に答えたのに対して、イダルゴ市長は明確な私見を述べた。「私自身、オリンピックは世界における地政学の一部だと考えている。今日起こっている事態を鑑み、平和を愛する国々のグループにロシアを入れることはできない」と断じた。
そのうえで、「時が来れば現実的な視点から熟慮しなければならない」と正式決定の期限については明言を避けたが、「ウラジーミル・プーチン(ロシア大統領)は国際法に違反した。国際法の存在自体を知らないのではないか。この点をよく考える必要がある」と話した。
これに対して、ロシア・メディア『Sport24』は猛反発。「なぜいまからこのような意見が出るのか。数年前にパリ・オリンピックは“変化を促すものにしたい”と語っていた人物が、どれだけ矛盾したことを言うのか」と批判し、「IOCと同様、彼らからはポジティブな見解は望めないようだ。この人物がもし大統領にでもなれば、(IOCの)トーマス・バッハ会長により大きなプレッシャーを掛けるのだろう」と予測した。
左派・社会党公認のイダルゴ市長は昨年9月、大統領選挙への出馬を表明。今年4月10日に第1回目の投開票が行なわれるが、現職のエマニュエル・マクロン大統領が支持率でトップを独走しており、乱立する左派候補のイダルゴ氏は苦戦が予想されている。
構成●THE DIGEST編集部
【関連画像】東京パラリンピックの閉会式で大会旗をふるイダルゴ市長
【PHOTO】北京五輪で輝け!冬のスポーツシーンを彩る「美女トップアスリート」たちを一挙紹介!
ロシア軍によるウクライナ侵攻によって、スポーツ界はIOC(国際オリンピック委員会)を筆頭に各スポーツ連盟が軒並み、ロシアおよびベラルーシ選手団の国際大会からの締め出しを決定。この流れを受けて、2024年五輪開催地の市長が独自の見解を示した。
まず、パリ五輪組織委員会のトニー・エスタンゲ会長が「今回のロシア軍の軍事作戦がパリ・オリンピックにどんな影響を与えるか」と問われ、「まだそれについて議論するには時期尚早だ」と慎重に答えたのに対して、イダルゴ市長は明確な私見を述べた。「私自身、オリンピックは世界における地政学の一部だと考えている。今日起こっている事態を鑑み、平和を愛する国々のグループにロシアを入れることはできない」と断じた。
そのうえで、「時が来れば現実的な視点から熟慮しなければならない」と正式決定の期限については明言を避けたが、「ウラジーミル・プーチン(ロシア大統領)は国際法に違反した。国際法の存在自体を知らないのではないか。この点をよく考える必要がある」と話した。
これに対して、ロシア・メディア『Sport24』は猛反発。「なぜいまからこのような意見が出るのか。数年前にパリ・オリンピックは“変化を促すものにしたい”と語っていた人物が、どれだけ矛盾したことを言うのか」と批判し、「IOCと同様、彼らからはポジティブな見解は望めないようだ。この人物がもし大統領にでもなれば、(IOCの)トーマス・バッハ会長により大きなプレッシャーを掛けるのだろう」と予測した。
左派・社会党公認のイダルゴ市長は昨年9月、大統領選挙への出馬を表明。今年4月10日に第1回目の投開票が行なわれるが、現職のエマニュエル・マクロン大統領が支持率でトップを独走しており、乱立する左派候補のイダルゴ氏は苦戦が予想されている。
構成●THE DIGEST編集部
【関連画像】東京パラリンピックの閉会式で大会旗をふるイダルゴ市長
【PHOTO】北京五輪で輝け!冬のスポーツシーンを彩る「美女トップアスリート」たちを一挙紹介!