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「プーチンは国際法を知らない」パリ市長が2年後の夏季五輪での“ロシア排除”を示唆! 露メディアは猛反発

THE DIGEST編集部

2022.03.18

ロシアのパリ五輪参加について現時点での見解を示したイダルゴ市長。来月にはフランス大統領選に臨む。(C)Getty Images

 現地時間3月17日、フランス・パリのアンヌ・イダルゴ市長が踏み込んだコメントを発した。

 ロシア軍によるウクライナ侵攻によって、スポーツ界はIOC(国際オリンピック委員会)を筆頭に各スポーツ連盟が軒並み、ロシアおよびベラルーシ選手団の国際大会からの締め出しを決定。この流れを受けて、2024年五輪開催地の市長が独自の見解を示した。

 まず、パリ五輪組織委員会のトニー・エスタンゲ会長が「今回のロシア軍の軍事作戦がパリ・オリンピックにどんな影響を与えるか」と問われ、「まだそれについて議論するには時期尚早だ」と慎重に答えたのに対して、イダルゴ市長は明確な私見を述べた。「私自身、オリンピックは世界における地政学の一部だと考えている。今日起こっている事態を鑑み、平和を愛する国々のグループにロシアを入れることはできない」と断じた。

 そのうえで、「時が来れば現実的な視点から熟慮しなければならない」と正式決定の期限については明言を避けたが、「ウラジーミル・プーチン(ロシア大統領)は国際法に違反した。国際法の存在自体を知らないのではないか。この点をよく考える必要がある」と話した。
 

 これに対して、ロシア・メディア『Sport24』は猛反発。「なぜいまからこのような意見が出るのか。数年前にパリ・オリンピックは"変化を促すものにしたい"と語っていた人物が、どれだけ矛盾したことを言うのか」と批判し、「IOCと同様、彼らからはポジティブな見解は望めないようだ。この人物がもし大統領にでもなれば、(IOCの)トーマス・バッハ会長により大きなプレッシャーを掛けるのだろう」と予測した。

 左派・社会党公認のイダルゴ市長は昨年9月、大統領選挙への出馬を表明。今年4月10日に第1回目の投開票が行なわれるが、現職のエマニュエル・マクロン大統領が支持率でトップを独走しており、乱立する左派候補のイダルゴ氏は苦戦が予想されている。

構成●THE DIGEST編集部

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