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「冷笑主義の極みだ」プーチン大統領が独自パラ開会式であらためて“ロシア排除”に怒りの声明!

THE DIGEST編集部

2022.03.19

この日はビッグイベントをはしごしたプーチン大統領。ロシア国民に強い言葉で語りかけた。(C)Getty Images

この日はビッグイベントをはしごしたプーチン大統領。ロシア国民に強い言葉で語りかけた。(C)Getty Images

 現地時間3月18日、ロシアのハンティ・マンシースクで独自の“パラリンピック”が開幕した。

 先日閉幕した北京パラリンピックにあって、ロシア選手団は開幕前日に参加を禁じられた。IPC(国際パラリンピック委員会)はいったん中立的な立場での個人参加を認めたものの、他国からの猛反発を受けて、わずか一日で裁定を翻した格好だ。

 そこでロシア政府は、無念の帰国を余儀なくされた選手団のために代替大会の開催を決定。金曜日に開会式を迎え、政府要人や高官が顔を揃えるなか、ウラジーミル・プーチン大統領も登場して激励のスピーチを発した。

 2日前にもIOC(国際オリンピック委員会)をはじめとした各スポーツ連盟の“ロシア排除”に対して、遺憾の意を示していたプーチン大統領。この日も怒りを滲ませて語りかけた。

「不幸なことにここ数年来、主要な国際スポーツ大会において、その精神と特性に似つかわしくない事態が頻繁に引き起こされてきた。我々は何度も誹謗中傷や偏向した言動、怒りに満ちた敵対心に直面してきたのだ。(五輪の生みの親である)ピーエル・クーベルタンが語った理想は整然と破壊され、スポーツの尊厳は洗い流されてきた」

 さらに、「平等主義は道理に合わない正義やダブルスタンダードに置き換えられ、スポーツの純粋さは政治的に偏ったアンチドーピングへとすり替えられた」と主張。「オリンピックに対する不当な動きは、世界のスポーツの発展にとって大事な組織の権威や独立性を削ぐだけでなく、大会は国による争いの場ではなく、アスリートのためにあるというオリンピックの原理をも侵害するものだ」と続けた。
 

 そして、北京パラリンピックからロシア選手団を除外した事実に関してはあらためて、「冷笑主義の極みだ」と断じる。そのうえで、「無実のパラリンピアンたちにする仕打ちではないだろう。決して人生を諦めず、自分たちの力を信じて試練に打ち勝ち、何百万の人びとに(プレーで)希望を与えてきた人びとに対してだ」と強調した。

 今大会には同じく北京パラリンピックで除外されたベラルーシの選手団なども招待されており、クロスカントリー、バイアスロン、カーリング、スノーボード、アルペンスキー、スレッジホッケーの6競技が行なわれる。各メダリストにはロシア政府から賞金も贈られる予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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