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格闘技・プロレス

“ウクライナ防衛”のロマチェンコが王座戦を辞退! 対戦予定だったカンボソスは「どうか無事でいて欲しい」と願い

THE DIGEST編集部

2022.03.23

正確なテクニックで“精密機械”の異名をとるロマチェンコ。いまは母国防衛に専念するようだ。(C)Getty Images

正確なテクニックで“精密機械”の異名をとるロマチェンコ。いまは母国防衛に専念するようだ。(C)Getty Images

 ロシアのウクライナ侵攻が始まってからまもなく1か月。停戦へ向けた明確な道筋がいまだ見えないなか、ボクシング界でも余波は広がり続けている。

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 いまも激しい攻撃にさらされているウクライナでは、祖国のために立ち上がるアスリートが後を絶たない。元3団体統一ライト級王者のワシル・ロマチェンコもそのひとりで、先月末には、防衛隊への参加を表明するとともに、「安心してほしい。我々の街はすべてうまくいく」とコメントを出していた。

 しかし、事態が長期化している現状を踏まえて今回、6月5日に予定されていたジョージ・カンボソス(オーストラリア)との世界ライト級タイトルマッチを断念すると決意したという。現地時間3月21日、米放送局『ESPN』など複数の海外メディアが報じている。
 一方、対戦キャンセルとなった現3団体同級統一王者のカンボソスは、相手の変更を余儀なくされ、WBC世界同級王者デビン・ヘイニー(アメリカ)との王座統一戦に向けて交渉を行なっている。そのなかで28歳の猛者は公式ツイッターで、ウクライナの英雄へ向けてメッセージを送っている。

 まず、「決断を尊重し、理解する」と書き始めたカンボソスは、「あなたとその祖国のために祈る」とツイート。続けて「どうか無事でいて欲しい」と願いを込めると、「デビンを倒したら、真のチャンピオン同士の戦いにしよう」との熱い言葉を記し、最後は「神の加護を」と結んだ。

 予断を許さない状況が続いているロシア、ウクライナ情勢。一刻も早い事態の収束を願ってやまない。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】ライフルを持ち、軍服に身を包むロマチェンコの実際の写真

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