専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

「生活が一変してしまった」ウクライナ軍入りの空手銅メダリストが嘆き。“入隊”という決断は「何も英雄的ではない」

THE DIGEST編集部

2022.03.08

軍隊の経験はないものの、生まれ故郷リヴィウを守る覚悟はできているというホルナ。(C)Getty Images

軍隊の経験はないものの、生まれ故郷リヴィウを守る覚悟はできているというホルナ。(C)Getty Images

 今もなお続くロシアによるウクライナ侵攻。祖国が激しい爆撃を受けているこの事態を受け、自ら立ち上がるウクライナ人選手の数は少なくない。

【PHOTO】北京五輪で輝け!冬のスポーツシーンを彩る「美女トップアスリート」たちを一挙紹介!

 すでに軍の領土防衛隊に参加しているアスリートには、ボクシングのオレクサンドル・ウシクやワシル・ロマチェンコ、テニスのセルゲイ・スタコフスキ氏などがいる。これに加え、昨夏の東京五輪で活躍した選手も大きな決断を下しており、そのひとりが空手男子組手75キロ級銅メダリストのスタニフラフ・ホルナだ。

 英公共放送『BBC』が現地3月7日に掲載した記事によると、昨年の欧州王者でもある33歳は、「心の準備はできている。なぜなら私は攻撃しているのではなく、守っているからだ」とコメント。「ウクライナ全土が完全に破壊されているわけではないが、半壊の都市もあるし、家や都市を離れた人たちは難民となっている」という。
 
 
 さらに、今回の侵攻を受けた影響で「多くの人が国を離れ、生活が一変してしまった」と話すと、「軍隊に入るという私の決断は何も英雄的ではない。ここにいる誰もが同じことをしているからね」と言及。その後は、競技生活を含めた今後の見通しについてこのように話している。

「あと10日か2週間もすればこの戦争に勝利し、普通の生活に戻れると思う。そしたらジムや道場に通い、通常のトレーニングを続けられる。それから、次のトーナメントやチャンピオンシップへの準備も始めるつもりだ」

 停戦交渉には進展が見られず、まだまだ予断を許さない情勢だが、早期収束へ向けた一筋の光明がさすことを祈るばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「ワリエワたちの方がおもしろい」ロシア・フィギュア界の重鎮が相次ぐ“追放”に反発「誰も本質を理解してない」

【PHOTO】北京オリンピックで輝いた「日本人メダリスト」を一挙紹介!

【関連記事】ウクライナ軍入りのスタコフスキが怒りの訴え!ロシア選手を含むテニス界のサポートにも言及「誰もプーチンを支持していない」

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号