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フィギュア

「シェルバコワから学びなさい!」北京五輪金メダリストの“ロシア勢批判”に露側が猛反発!「言葉はいずれ跳ね返ってくる」

THE DIGEST編集部

2022.03.29

北京五輪に続いて世界選手権も制したパパダキス(左)&シゼロン(右)組。前者の率直な意見がロシア側を刺激した。(C)Getty Images

北京五輪に続いて世界選手権も制したパパダキス(左)&シゼロン(右)組。前者の率直な意見がロシア側を刺激した。(C)Getty Images

 フランス・モンペリエで開催されていたフィギュアスケートの世界選手権。ロシア軍のウクライナ侵攻を受けて、ISU(国際スケート連盟)がロシアおよびベラルーシ選手団の参加を禁じるなか、北京五輪との2冠を唯一達成したのが、地元フランスのアイスダンス・ペアだった。
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 ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン組は歴代最高得点となる「229.82」をマーク。まさにキャリアの春を謳歌しているが、表彰式後に26歳のパパダキスが発したコメントが物議を醸している。覇権を争うはずだったビクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ組(ロシア)の欠場に関して問われ、次のように私見を述べたのだ。

「今回の世界選手権でロシア人選手たちが不在だったことは、とても特別ななにかだと感じています。彼らはウクライナ情勢とドーピング問題によって、他のスケーターたちの信頼を著しく損ないました。疑いの目を向けられる彼らがいなかったので、余計な緊迫感はなかったと思います」

 この発言に対して、パパダキスの公式SNSにはロシア語の批判コメントが殺到。さらにロシア・メディアがこぞって国内の重鎮たちに意見を求め、瞬く間にひと騒動に発展したのだ。

 旧ソ連時代から名コーチとして鳴らすタチアナ・タラソワ氏は、北京五輪の女子シングル金メダリストであるアンナ・シェルバコワを引き合いに出して、パパダキスを糾弾した。シェルバコワは世界選手権と並行して開催されていた国内対抗戦「チェンネル・ワン杯」の終了後、「世界選手権と比べないでほしい。この大会はまったくの別物です。選手もお客さんも楽しめたことが何より嬉しいし、意義があると思います」と話していた。

 75歳になる名伯楽は「私たちにはオリンピック王者のアンナがいる。フランスの王者にはまず、アンナから物事の考え方を学びなさいと言いたい。考え方が分からないならば、黙っていなさい」とたしなめた。
 

 さらにアイスダンスの五輪銀メダリストで、現在はコーチ兼振付師のアレクサンドル・ズーリン氏も噛みついた。「よくぞ言ったものだ。おめでとう、ガブリエラ・パパダキス。世界選手権で誰かがひとりでも我々のアスリートを支援する言葉があれば驚いただろうが、予想通りだったな」と呆れ、「そうした言葉はずっと彼女に付きまとい、いずれ跳ね返ってくるに違いない」と示唆した。

 そして五輪ペアで3度の優勝に輝き、現在はロシア連邦議会で下院議員を務めるイリーナ・ロドニナ氏もコメントを寄せた。こちらは「何があったの? 本当に彼女がそんなことを言ったの?」と驚きを隠せず、「ロシア勢がいなければ当然、メダルに手が届きやすくなる。それを喜んでいるようにしか聞こえないわね」と皮肉を込めた。

構成●THE DIGEST編集部

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