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「車のコントロールに苦労した」 角田裕毅、豪州GP予選は不満の募る13番手。Q2では同僚ガスリーの走行を妨げて謝罪も

THE DIGEST編集部

2022.04.10

予選では、思うような結果を出せなかった角田。オーストラリアGPにはしっかり修正して臨みたい。(C) Getty Images

予選では、思うような結果を出せなかった角田。オーストラリアGPにはしっかり修正して臨みたい。(C) Getty Images

 4月9日、F1第3戦のオーストラリア・グランプリの予選が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は13番手に入った。

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 予選の前に行なわれたフリー走行3回目(FP3)で12周回を重ねて全体の10番手となる1分20秒071のベストタイムを計測(チームメイトのピエール・ガスリーは1分20秒133で12番手)した角田は、Q1の2度目のアタックで1分19秒742を出し、13番手で今季初めて突破を果たしたが、続くQ2は1分19秒424に止まった。

 Q2ではコースアウトして戻った際にガスリーの走行を妨害する形となり、最後のアタックを終えた後、無線でチームに対し「ピエールに申し訳ない。突然ブレーキがダメになった。なぜか分からないけど、完全にアンバランスになってしまった」と伝えた彼は、直後のインタビューで「車のコントロールに苦労しました」と回答。またチームの公式サイトで以下のように、予選を振り返っている。

「ハードな予選でしたが、トップ10に入れる可能性はありました。Q1とQ2の間に車のパフォーマンスが失われ、フィーリングが変わってしまいました。リアがダメになり、これに適応するのに苦労しました。コースアウトした際にピエールの走行を邪魔してしまい、とても申し訳なく思っています。我々は、今日、車に何が起こったのかを調べる必要があります。レースでは、うまく全てをまとめてポイントを獲得できればと思います」

 F1公式サイトが指摘したように、チームとして3年連続でオーストラリアGPではQ3を逃すことになったアルファタウリ(2018、19年はトロロッソ時代。ちなみにガスリーはトロロッソ、レッドブルの両方でいずれもQ1敗退)は、SNSで「これは我々の臨んだ土曜日ではなかった」「理想的な土曜日ではなかった」と綴った。また角田については「Q1で力強いペースを示したが、簡単な予選ではなかった」と投稿している。
 
 
 テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは「両ドライバーともにFP3ではかなりの競争力を示した。(予選Q2では)上位とのタイム差はわずかであり、突破できず残念だった。レースに向けては、使える戦力オプションを見極めていく。このコースでは追い抜きが簡単ではないが、これまでのようにポイントを獲得するために何ができるかを確認する。トップ10入りは可能だと思う。いかに早く順位を上げるかが重要であり、どれだけ我々が強化できるかを見ていきたい」と語った。

 フランツ・トスト代表はF1公式サイトに対し、角田について「大きな一歩を踏み出した」と評価し、ガスリーとともに「車の信頼性が向上すれば、このオーストラリアGPでも素晴らしい結果を残せるだけの競争力を秘めている」と期待を寄せている。

 今GP開幕前の合同会見では「オーストラリアに来たのは10年前の修学旅行以来」と語って、F1キャリア16年目のルイス・ハミルトンを「何年前だって?」と驚かせ、F1公式サイトからはその動画とともに「ユウキは我々を“年寄り”だと感じさせる」と投稿された21歳の日本人ドライバー。初めてのコースでの初めてのレースで、世界に驚きを提供することができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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