格闘技・プロレス

新日本NEVER王者EVIL、高橋ヒロムから辛勝防衛もタマ・トンガが“ガンスタン葬”で「この恨みは一生忘れない」

どら増田

2022.04.10

第35代NEVER無差別級王者のEVIL。高橋ヒロムの挑戦を退け、2度目の防衛に成功した。(C)新日本プロレス

 4月9日、新日本プロレスは『HYPER BATTLE'22』の最終戦を両国国技館で開催。第6試合では、NEVER無差別級選手権試合として、チャンピオンのEVILに高橋ヒロムが挑戦した。

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 ヒロムは『ニュー・ジャパン・カップ2022』(NJC)3回戦、3.18東京・後楽園ホール大会で、掟破りのEVILでEVILから3カウントを奪取。3.26大阪・大阪城ホール大会ではタッグマッチで対戦。EVILのパートナー、ディック東郷をEVILで葬ったが、バックステージでEVIL&東郷の襲撃を受けてしまい遺恨を深めている。

 先に入場したヒロムは手のひらをテレビカメラに見せると、「EVIL」「クソ」と挑発的な言葉を見せつける。相当な憎しみを込めたものだ。一方のNEVER二冠王のEVILは2本のベルトを誇示しながら、いつものように東郷を帯同して入場した。

 その試合序盤は、EVILが相手の動きをスカしてペースを乱すも、ヒロムは度々介入してくる東郷をも上手く利用して、スピーディーな動きでEVILをかく乱していく。

 しかし、「名も無きヒロムロール」が決まったが、東郷がレフェリーを引きつけていたため、幻の3カウントに。さらにEVILはヒロムをレフェリーに叩きつけて、リングはH.o.Tの試合では毎度お馴染みのレフェリー不在の無法地帯になってしまう。EVILは東郷とストンピングを連打する。これをなんとか切り抜けたヒロムはまたもや東郷を逆利用してEVILに、必殺のマジックキラーを決める。

 ここでレフェリーを起こしたヒロムは、「TIME BOMB」からの「ビクトリー・ロイヤル」を決めるがEVILはカウント2でキックアウト。すると、急所蹴り、ローブローの応酬から、「EVIL(技)」を繰り出すが、ここは相手に見切られてしまう。

 なんとか手を打ちたいヒロムは「TIME BOMBⅡ」を狙うが、最後はダッシュしたヒロムにEVILがカウンターのEVILを決めてカウント3。ヒロムのスピードがEVILの威力を増す形となってしまった。

 試合後、タマ・トンガが現れ、EVILは場外に逃げる。なおも、追いかけようとするタマの背後から高橋裕二郎が襲撃。すぐさま「H.o.T」のリンチに合うが、タンガ・ロアが救出。そしてEVILにガンスタンを放ちKOしたタマは「EVIL!よくも俺を裏切ってくれたな!一生許さねぇぞ!お前に散々やられた恨みを晴らす!リベンジだ!」と挑発。
 
 バックステージでヒロムは、肩を借りてインタビュースペースの前を通過しながら「俺はしつこいからな、EVIL……クソッ!」とまだまだEVILを追っていく考えを明らかにしてから控室へ。

 恨みを晴らすような形となったタマは「さっきも言ったと思うが、反転攻勢だ。もうやられてばっかりじゃないぞ。準備はできた。俺には新しい(本隊の)仲間とホームができた。俺の足はしっかり地についている。ここからは攻めに回る。裏切りを簡単に許したりはしない。この恨みは一生忘れない。逆襲だ!」と改めてEVILへの報復を誓った。

 この流れを見る限り、EVILの次期挑戦者はタマが濃厚だ。

◆新日本プロレス◆
『HYPER BATTLE'22』最終戦
2022年4月9日
東京・両国国技館
観衆 4755人
▼NEVER無差別級選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○EVIL(15分47秒 エビ固め)高橋ヒロム●<挑戦者>
※EVIL
※第35代王者が2度目の防衛に成功

文⚫︎どら増田

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