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「嫌悪感しかないわ」五輪金メダリストが深刻化するスポーツ界の“ロシア除外”に怒り!「偽物の競争でいいの?」

THE DIGEST編集部

2022.04.10

東京五輪のアーティスティックスイミングでも圧倒的な力を見せつけたロシア代表チーム。彼女たちも6月の世界選手権には出場できない。(C)Getty Images

東京五輪のアーティスティックスイミングでも圧倒的な力を見せつけたロシア代表チーム。彼女たちも6月の世界選手権には出場できない。(C)Getty Images

 ロシア軍のウクライナ侵攻が始まって、すでに1か月半が経過した。ロシアに対する経済制裁がいっそう厳格化されるなか、スポーツ界においても、ロシアおよびベラルーシ選手団の国際大会出場を禁止する裁定が続々と下されている。

 当然、ロシア側は猛反発しているが、シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング)の名手も怒りを滲ませる。過去の五輪団体で3度の金メダルに輝くアレクサンドラ・パツケビチが、自身のSNS「テレグラム」で想いの丈を明かした。

 東京五輪でも栄華を極めた33歳はまず、ロシア勢を欠くことによる競技レベルの低下を指摘する。「シンクロに新体操、そしてフィギュアスケートなどは過去何十年も、ロシアがリードして競技を進化させてきました。私たちの競技レベルが他国のアスリートたちの基準点にもなってきたはずですが、それが無くなる。大きな損失になるでしょう」と論じた。
 

 さらに、「ロシアのスター選手が不在となればファンの関心度も落ちます。とりわけ子どもたちにとってのアイドルがいなくなる事実は重く、最終的には競技の退化に繋がるのです」と力説。加えて、「私には考えられない。本当のトップが欠場した舞台で得た成功に価値があるのかと。偽物の競争でいいの? と訊きたい。ロシア人選手が除外されるニュースを見るたび、ただ嫌悪感だけが沸いてきます」と断じた。

 国際水泳連盟は当初、ロシアとベラルーシ出身の選手たちに対して、中立的な立場での個人参加を認めていた。だが現地時間3月24日、他のスポーツ連盟との足並みを揃えるために全面禁止を決定。これによって両国選手団は、ハンガリー・ブダペストで開催される世界選手権(6月18日~7月3日)出場への道も閉ざされた。

構成●THE DIGEST編集部

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