世界待望の一戦だけに、さまざまな意見が寄せられている。来る6月7日にさいたまスーパーアリーナで行なわれるボクシングのWBA・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥とWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)による3団体統一戦だ。
【動画】渾身のストレート炸裂! モロニーを打ちのめした井上尚弥のKOシーンをチェック
バンタム級屈指のハードパンチャーとして知られる両雄は、2019年11月7日の『ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ』の決勝で対戦。その際には、井上が右眼窩底骨折の深手を負いながらも、ドネアからダウンを奪取。フルマーク(3-0)での判定勝ちを収めていた。
来る6月の顔合わせは、約3年ぶりのリマッチだ。その間に両者とも複数の防衛戦を消化していずれも無敗。とりわけ3試合を行なった井上は全試合TKO勝ちと圧巻の強さを見せつけてきた。
だが、そんな日本が世界に誇る“モンスター”の現状に疑念を抱く者もいる。フィリピンの放送局『ABS-CBN』でボクシング解説員を務めるエド・トレンティーノ氏だ。
何かと歯に衣着せぬ発言で物議を醸す同氏は、母国のレジェンド戦士との再戦を控える29歳の日本人のここ最近について、「ドネア戦の後に闘った3人を見たか? まともだったのはモロニーぐらいだ」とキッパリと言ってのけたのである。
「私が正直に言おう。マイケル・ダスマリナスにしても、アラン・ディパエンにしても、スキルなんてものはほとんどなかった。イノウエからすれば、掘っ立て小屋のうえを戦車で通るぐらい簡単なものだったはずだよ」
さらにトレンティーノ氏は7回TKO勝ちを収めたモロニー戦の結果について、「あれはドネアとの壮絶な打ち合いの後で自信があったからだ。しかし、そのあとの試合はランク差もあって、次第に威勢もなくなっていった」と言及。そして、「イノウエにできた穴を埋める相手はもはやドネアしかいなかった」と強調した。
はたして、バンタム級の4団体統一を野望とする井上は、“疑念”を覆すような勝利を挙げられるだろうか。運命の再戦は間近に迫っている。
構成●THE DIGEST編集部
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はたして、バンタム級の4団体統一を野望とする井上は、“疑念”を覆すような勝利を挙げられるだろうか。運命の再戦は間近に迫っている。
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