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格闘技・プロレス

体重超過の疑惑も!? 2度も王座戦を破談にされた英戦士はカシメロに「ベルトは剥奪すべき」と怒りの糾弾

THE DIGEST編集部

2022.04.22

カシメロ(左)に2度も試合を“ドタキャン”されたバトラー(右)。王座戦線への参加を目論む英国戦士は怒り心頭に発した様子だ。(C)Getty Images

カシメロ(左)に2度も試合を“ドタキャン”されたバトラー(右)。王座戦線への参加を目論む英国戦士は怒り心頭に発した様子だ。(C)Getty Images

 もはや言い訳不要のルール違反と言えるのかもしれない。

 現地時間4月19日、WBO(世界ボクシング機構)は、今月22日に英国(リバプール)で予定されていた世界バンタム級王者ジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)の5度目の防衛戦中止を発表した。
【動画】リゴンドーに苦戦! カシメロの最新試合のハイライトをチェック

 理由は、他ならぬカシメロの“違反”にあった。33歳のフィリピン戦士は、今月15日に英国入りした後に、英国のボクシング管理委員会(BBBoC)が禁じている脱水症状のリスクが伴う減量目的によるサウナ使用をしたのだ。彼らは公式YouTubeチャンネルで問題となっている減量の様子を公開(※すでに削除済み)し、それによって問題が明るみになった。

 カシメロ陣営が減量目的のサウナ使用禁止の事実を認知していたかは不透明だ。しかし、彼らは昨年12月にも、前日軽量の直前になって体調不良を訴え、防衛戦をキャンセルしていた。それだけに、事態を重く見たWBOが王座を剥奪する可能性も十分に考えられる。

 無論、海外メディアでは厳しい声が飛んでいる。米専門メディア『Boxing Scene』は、「WBOにとっての重大な懸念は2年間の在位期間で、カシメロの統括団体に対する責任の欠如だ」と猛批判。そのうえで、カシメロが英国入国後にBBBoCによって行なわれた事前計量で、試合の基準となる体重を1.8ポンドも超過していたとも伝えている。

 また、米ボクシング専門メディア『The Ring』は、バトラーのコメントを紹介。昨年12月にも王座戦をキャンセルさせられ、苛立ちを募らせる33歳は、「あいつがこの手の問題を起こしたのは、もう2回目だ」と糾弾した。

「WBOはいい加減に何か手を打つべきだろ。2回も試合をキャンセルしているのに、いまだに王座にいる。それに今回は映像証拠もはっきりと残っているんだ。前回の病気にしても、体重超過や今回のようなことをやらかせば、普通は王座を剥奪されるはずだし、そうすべきなんだ。

 あいつはプロ意識に欠けてるし、まともなことは何もできない。いつだって問題を起こしているじゃないか。フィリピンでもあいつの失態に関する問題が起きている。全くもって厄介者以外の何者でもない」

 ライバルから「厄介者」とハッキリと言われてしまったカシメロ。はたして、彼にふたたびチャンスは訪れるのか。WBOの判断が待たれるところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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