煮え切らない態度を続ける“最高経営責任者”に対して、母国メディアが厳しい論調を展開した。
渦中の人物はほかでもない、スコットランド・ラグビー協会(SRU)のマーク・ドッドソンCEOだ。問題発言が飛び出したのは、先のラグビーワールドカップの開催期間中である。プール戦の日本対スコットランド戦を前に、大会を主催する「ワールドラグビー」は台風19号の上陸を危惧し、中止の可能性を示唆。これに強い口調で異を唱えたのが、ドッドソンCEOだった。
中止となればゲームは引き分け扱いとなり、スコットランド代表はプール戦敗退が確定する。ドッドソンCEOは「我々は台風の“巻き添え”となることを良しとしない。世界中のラグビーファンが融通の利かないワールドラグビーに失望している」と言い放ったうえで、中止となれば「法的手段も辞さない」とメディアにぶちまけたのだ。
このコメントを受けてワールドラグビーは遺憾の意を表明。災害等による試合の中止は、大会前に出場全チームが合意した約束事だったからだ。結果的に横浜総合国際競技場での試合は関係者の尽力によって開催にこぎつけ、日本が28対21で勝利。スコットランドは大会を後にした。
そしてあの発言からおよそ1か月、ワールドラグビーに委託された独立紛争委員会はSRUに対して厳罰を科した。謝罪文書の提出と、罰金7万ポンド(約945万円)の支払いである。 しかしながら、ドッドソンCEOは態度を硬化。SRUに属するすべてのクラブメンバー宛に文書を送付し、「ワールドラグビーの悩ましい仕打ちに対して、スコットランド協会としていかなる振る舞いがベストなのかを考えて行動したい。正当性は我々にある」と綴って、「今後はスポーツ裁定裁判所(CAS)に調停を申し出ることを含めて、協議していきたい」と、あくまで抗う姿勢を明らかにしたのである。
頑ななスタンスを貫くドッドソンCEOに対して、怒りのコラムを掲載したのがスコットランドの日刊紙『The National』だ。マーティン・ハナン記者は「いますぐ辞任すべきだ!」と不快感を露にした。
渦中の人物はほかでもない、スコットランド・ラグビー協会(SRU)のマーク・ドッドソンCEOだ。問題発言が飛び出したのは、先のラグビーワールドカップの開催期間中である。プール戦の日本対スコットランド戦を前に、大会を主催する「ワールドラグビー」は台風19号の上陸を危惧し、中止の可能性を示唆。これに強い口調で異を唱えたのが、ドッドソンCEOだった。
中止となればゲームは引き分け扱いとなり、スコットランド代表はプール戦敗退が確定する。ドッドソンCEOは「我々は台風の“巻き添え”となることを良しとしない。世界中のラグビーファンが融通の利かないワールドラグビーに失望している」と言い放ったうえで、中止となれば「法的手段も辞さない」とメディアにぶちまけたのだ。
このコメントを受けてワールドラグビーは遺憾の意を表明。災害等による試合の中止は、大会前に出場全チームが合意した約束事だったからだ。結果的に横浜総合国際競技場での試合は関係者の尽力によって開催にこぎつけ、日本が28対21で勝利。スコットランドは大会を後にした。
そしてあの発言からおよそ1か月、ワールドラグビーに委託された独立紛争委員会はSRUに対して厳罰を科した。謝罪文書の提出と、罰金7万ポンド(約945万円)の支払いである。 しかしながら、ドッドソンCEOは態度を硬化。SRUに属するすべてのクラブメンバー宛に文書を送付し、「ワールドラグビーの悩ましい仕打ちに対して、スコットランド協会としていかなる振る舞いがベストなのかを考えて行動したい。正当性は我々にある」と綴って、「今後はスポーツ裁定裁判所(CAS)に調停を申し出ることを含めて、協議していきたい」と、あくまで抗う姿勢を明らかにしたのである。
頑ななスタンスを貫くドッドソンCEOに対して、怒りのコラムを掲載したのがスコットランドの日刊紙『The National』だ。マーティン・ハナン記者は「いますぐ辞任すべきだ!」と不快感を露にした。