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「サディストがいるとは思わなかった」重鎮タラソワ氏がGPシリーズロシア杯中止に不満爆発!ロシア勢不在の演技は「もう観ないと思う」

THE DIGEST編集部

2022.04.26

露フィギュア界の重鎮タラソワは、ロシア除外の国際大会に不満を漏らしている。(C)Getty Images

 現地時間4月24日、国際スケート連盟(ISU)はオンライン理事会を行ない、フィギュアスケートでは、来季のグランプリ(GP)シリーズ ロシア杯を含む国際大会を、ロシアやベラルーシで開催しないと発表した。

 ロシア軍によるウクライナ侵攻が北京五輪閉幕直後の2月24日に開始。そのため、3月にフランスのモンペリエで開催された『世界選手権』は、強豪ロシア選手を除く国で世界一の座を競ったのだ。

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 いまだ激しい攻撃が続くなかで、早くも来季の方針が決まったフィギュア界。しかしGPシリーズの開催中止は、ロシアのトップスケーターにとっては痛手であり、関係者からは不満の声が相次いでいる。

 そのひとりが、ロシアスケートを支える名伯楽のタチアナ・タラソワ氏だ。母国メディア『Metaratings』の取材を受けた彼女は、「このニュースは非常に残念だ。ISUにサディストがいるとは思わなかったし、こんなことになるとは思ってもいなかった」と嘆いた。
 
 さらにロシア通信社『RIA Novosti』では、「みんなロシア選手抜きの世界選手権を観たでしょ?まぁもう観ないと思うけど」と"低レベル"の争いに不満を漏らしたフィギュア界の重鎮は、「自分たちで大会をやる必要があると思っている。でも何の意味があるのでしょうか?」と語り、こう続けた。

「こういう大会はオープンにしたほうがいいよね?私たちのところには誰も来てくれないけど」

 国旗を背負い、国の代表として争うスポーツ。アスリートらをも巻き込む戦争は、ロシアをはじめとする関係者も納得しかねるようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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