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モータースポーツ

F1第4戦・7位入賞の角田裕毅、顕著な進化に海外メディアも注目!「冷静さを失いがちなドライバー」の評価から「成長の好例」へ

THE DIGEST編集部

2022.04.28

劇的な進化が注目されている角田。このまま快進撃を続けられるか。(C) Getty Images

劇的な進化が注目されている角田。このまま快進撃を続けられるか。(C) Getty Images

 F1第4戦のエミリア・ロマーニャ・グランプリで今季自己最高の7位入賞を果たしたアルファタウリの角田裕毅については、各国のメディアから賛辞が贈られている。

 開幕戦のバーレーンGPでも安定したドライビングを見せて8位入賞という幸先の良いスタートを切った角田だが、この時は他のレッドブル勢の総崩れ(レース終盤にマシントラブルで3人が立て続けにリタイア)に助けられたところもあった。
【動画】角田裕毅の華麗なオーバーテイク! マグヌッセンを捉えた!!
 対して、ホームレースとなった今回のイモラでは、予選でチームの戦略ミスもあってQ1敗退という最悪のスタートを強いられながらも、スプリントで4つも順位を上げ、さらに決勝では難しいコンディションの中で好スタート。巧みなドライビングで後続を抑え、終盤にはチャンスを逃さずにオーバーテイクをしっかり決めてのポイントゲットということで、彼のF1キャリアにおけるベストレースのひとつとも言われている。

 このレースが、昨季は無理な突っ込みでスピンを繰り返し、その後の苦難の始まりとなってしまった第2戦の舞台と同じイモラで開催されたことから、より21歳の日本人ドライバーの改善ぶりが際立つこととなり、複数のメディアが「必要とされていた一貫性を身につけた」「完全に自信を回復した」と彼を評価、これまでの懐疑的な見方を変えつつあるのが窺える。

 オーストリアのモータースポーツ専門メディア『MOTORSPORT MAGAZIN.COM』は、「角田は2022年になってついに“落ち着いた”のか?」と題した記事において、昨季との違いを彼のコメントなどから検証している。

 角田はイモラでのレースの後、「去年は、自分が何をしているのか分かりませんでした。全てのラップで限界までプッシュしていたため、あのようなこと(フリー走行や予選でのスピンやクラッシュ)が起こりました。当時と比べて、今はペースの面で大きなステップアップができました」と語っており、昨季よりもあらゆる点でコントロールが可能になったのだという。

 そんな角田について、同メディアはドライビングの改善だけでなく、「全体的に落ち着いてきた」と彼への印象を明かしているが、本人は「無線では落ち着いたと思います。まだ、ドライビング中に叫んでいますが、無線ボタンを押しません。大きな改善ですね(笑)。無線でわめくより、車の限界について落ち着いた声でエンジニアに伝える方が、進歩するためには、はるかに良いことに気づきました」と明かしている。
【動画】角田裕毅の「2台抜き」シーンをチェック!順位は一時6位まで上昇
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