格闘技・プロレス

WBO、問題児カシメロから王座ベルトを全会一致で正式はく奪! 2度の“ドタキャン”を食らったバトラーが正規王者に

THE DIGEST編集部

2022.05.04

ボクシング界きっての“問題児”カシメロ。度重なる失態でついに王座はく奪へ追いやられた。(C)Getty Images

 失態続きのフィリピン戦士へ厳重な処分が下された。

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 現地時間5月3日、WBO(世界ボクシング機構)は、世界バンタム級王者のジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)から王座をはく奪すると発表。定められた条件を遵守しなかったとして、同処分をWBO執行委員会に全会一致で勧告すると、これを同執行委員会も全会一致で支持したという。

 先月22日、英リバプールでポール・バトラー(英国)との防衛戦に臨む予定だったカシメロだが、英ボクシング管理委員会(BBBoC)が禁じている減量目的でのサウナ使用が発覚して試合中止に。前日計量に現れなかった昨年12月の防衛戦に続いて、それから再設定となっていた今回は同カード2度目の"ドタキャン"だった。

 また、これで代役の同級4位ジョナス・スルタン(フィリピン)に3ー0の判定勝ちを収め、暫定王座を獲得していたバトラーの正規王座昇格も決定。なお、カシメロはWBO同級の世界ランキング1位となるという。

 今回の発表は、バンタム級統一の野望を掲げるWBA・IBF世界王者の井上尚弥にも影響が与及ぼす可能性が高い。すでに6月7日にさいたまスーパーアリーナで、WBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)との3団体統一戦が予定されているが、今後の展開からも目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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