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【F1】角田裕毅、スペインGPフリー走行初日は14番手も「Q3進出は可能」「順調に進んでいる」と自信も!

THE DIGEST編集部

2022.05.21

 F1第6戦のスペイン・グランプリが開幕し、5月20日にはバルセロナのカタロニア・サーキット(サーキット・デ・バルセロナ=カタルーニャ)で2度のフリー走行(FP)が実施された。

 昨季はこのコースで見せ場なく、決勝では序盤でマシントラブルにより初めてリタイヤを経験したアルファアタウリの角田裕毅は、FP1では最多タイの28周を走行して全体の10番手となる1分12秒814のベストタイムを計測してまずまずのスタートを切り、FP2では29周でベストタイムは1分21秒285。こちらは14番手のタイムに終わった。
 
 初日のセッションを終えた日本人ドライバーは、チームの公式サイトを通して「まだ、車にはあまり満足していません。予選でQ3進出を目指すためには、やるべきことがたくさんありますが、それは可能だと思います。車に変更を施し、パッケージを最大限に活かすための機会(FP3)がまだあります。ここまで、このレースウィークエンドは順調に進んでいるので、この調子のまま、日曜日にポイントを得られればと思います」と語っている。

 アルファタウリのチーフ・レースエンジニアであるジョナサン・エッドルスは「チーム、ドライバーともによく知っているサーキットだが、コースの温度は50度に近く、コンディションは冬のテストとは大きく異なるものだった」として、「FP1では空力とメカニカルな面の確認のために広範囲での計画を立て、FP2ではレースに最適なタイヤを評価することに焦点を当てた」として、初日が予定通りに進んだことを強調。チームもSNSに「簡単ではなかったが、予選に向けて良い働き」「悪い1日ではなかった」と投稿した。

 イタリアの自動車専門メディア『MOTORIONLINE』は、初日を終えたアルファタウリと角田について、「ファエンツァのチームは、アスファルトの温度が50度に達するモンメロ(サーキット所在地の地名)の高温に苦しんだ。角田の口からも厳しい言葉が漏れたが、彼は決勝でのポイント獲得に向けて、予選でトップ10に入るだけのポテンシャルがAT03にあることを確信している」と報じている。

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