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格闘技・プロレス

「凄く痛かった」スターダムのルーキー天咲光由がKAIRIに敗戦も手応え十分!「プロレスは面白くて楽しい」【スターダム】

どら増田

2022.05.29

元WWEのスーパースターKAIRI(上)に技を決められる天咲(下)。写真:徳原隆元

元WWEのスーパースターKAIRI(上)に技を決められる天咲(下)。写真:徳原隆元

 5月28日、ブシロード傘下の女子プロレス団体スターダムが、ビッグマッチ『STARDOM Flashing Champions 2022』東京・大田区総合体育館大会を開催した。

【動画】ドロップキック炸裂!KAIRIと天咲光由の激しいバトルをチェック

 第5試合では、コズミック・エンジェルスのリーダー中野たむが、元WWEスーパースターKAIRIと新タッグチーム「ホワイトナイツ」を結成し、林下詩美&天咲光由のクイーンズクエスト(QQ)と対戦した。

 QQのリーダーであり、“赤いベルト”ことワールド・オブ・スターダム王座を岩谷麻優から奪取し、長期政権を築いた詩美とKAIRI、そして今年3月にデビューしたばかりのスターダム生え抜きの新人、天咲とKAIRIの絡みは、ロッシー小川エグゼクティブプロデューサーが天咲に与えた試練だ。

 試合は、たむと詩美を制した天咲のマッチアップから始まると、たむはフロントネックロックなど密着した技で力の差を見せていく。これに対して天咲は張り手を放つと頬をつねって応戦する。お互いにタッチすると、KAIRIと詩美はハイレベルな攻防を展開。

 ここで代わった天咲がKAIRIにスペースローリングエルボーを決め、ドロップキックを放つが、ロープを指差すKAIRI。天咲はドロップキックを打ち込んでいく。さらにロープを指したKAIRIだったが、これは罠で天咲を追走して、ドロップキック。たむとの連係も決める。

 試合は終盤、KAIRIと天咲に試合の権利がある中、KAIRIの大技を詩美の力を借りながらも返していく天咲と、天咲の丸め込みや開脚ドライバーに慌てながらも、たむのカットに助けられたKAIRIがギリギリの闘いを展開。残り時間が1分となり、KAIRIは強烈なバックブローを放つと、コーナーに登ってインセイン・エルボーが決まりカウント3。ホワイトナイツが勝利を収めた。
 
 試合後、KAIRIは詩美とのシングルを冗談めかして匂わせると、天咲の前で「光由くん、痛かった?」と尋ねる。天咲は「痛かったです!」と絶叫。これを聞いたKAIRIは、とひと言、ひと言に重みを持たせながら、エールを贈るかのように語りかけた。

「そうだ!プロレスは痛いんだ!だけどそれがたまって、たまって、負け続けて、悔しい気持ち、痛い気持ちをためて勝つからみんなが感動するんだ。だからプロレスは面白いの!またやろ!」

 再戦を約束した。たむとのホワイトナイツも最後は2人の対戦を目標に継続していくようだ。

 バックステージで天咲は「凄く痛かったんですけど、KAIRIさんが仰ってたとおり、プロレスは面白くて楽しいものだと、改めて思いました」とかなり収穫があった様子。スーパースターの味を知った天咲の今後に期待したい。

◆スターダム◆
『STARDOM Flashing Champions 2022』2022年5月28日
東京・大田区総合体育館
▼タッグマッチ(20分1本勝負)
中野たむ&○KAIRI(19分44秒 片エビ固め)林下詩美&天咲光由●
※インセイン・エルボー

文●どら増田

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