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格闘技・プロレス

井上尚弥vsフルトンの決着は? 米識者が“モンスター”の将来的な挑戦を分析「凄まじいパワーが階級を上げてどうなるか」

THE DIGEST編集部

2022.06.18

ボクシング界屈指の実力派として名を馳せる井上(左)とフルトン(右)。この両雄の将来的な対戦に世界でも期待が膨らんでいる。(C)AFP/AFLO、(C)Getty Images

ボクシング界屈指の実力派として名を馳せる井上(左)とフルトン(右)。この両雄の将来的な対戦に世界でも期待が膨らんでいる。(C)AFP/AFLO、(C)Getty Images

「自分もバンタム級は適正階級ではありますけど、またさらに1つ上のステージに挑戦したいという気持ちもある」

 去る6月7日にボクシング界のレジェンド戦士であるノニト・ドネア(フィリピン)を粉砕した井上尚弥(大橋)は、日本人初の世界3団体統一を果たした直後に、そう語った。あくまで直近の目標はバンタム級の完全統一だが、飽くなき向上心を抱き続ける“モンスター”は、より高みを視野に入れている。

 もっとも、井上のスーパーバンタム級への挑戦は以前から囁かれていた。それだけに将来的な階級上げに大した驚きはない。しかし、ドネア戦後に世界で最も権威ある米専門誌「The Ring」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で、日本人初となる1位に選出された男の挑戦には熱視線が注がれている。

 そうしたなかで、米ソーシャルメディアプラットフォームのTrillerの公式YouTubeチャンネルで更新されている人気ポッドキャスト番組「3 Knockdown Rule」でも、井上の今後が語られた。
 
 まず、番組ホストを務めるボクシング・ジャーナリストのスティーブ・キム氏が「イノウエはボクシング界で最高のスピードとパワーとテクニックが調和した選手だ」と井上の総合的な能力を絶賛。そのうえで、スーパーバンタム級でWBC&WBO王者として君臨するスティーブン・フルトン(米国)が今月16日に自身のツイッターで井上との対戦希望を明確したことに言及した。

 井上について「テクニックの観点から言うと偉大なファイターはみんなモーションに無駄がない」とも絶賛するキム氏は「フルトンはイノウエとの対戦意思を明確にしている。凄い試合になるだろうけど、どう思う?」と番組に出演していた俳優のマリオ・ロペス氏に問いかける。すると、ボクシング経験もあるロペス氏は、こう持論を展開した。

「私的にはイノウエだね。何よりもパワーが凄いんだ。それはたとえ、122(スーパーバンタム級)でも変わらないと思う。理解してもらえるかわからないけど、バンタム級でイノウエの身体は他の選手よりも大きく見えた。その凄まじいパワーが階級を上げた時にどうなるかは楽しみだ」

 すでに水面下ではWBO王者のポール・バトラー(英国)との対戦へ動き出している井上。こうした動向を見ても、やはりバンタム級制覇が最優先だろう。しかし、いずれ訪れるであろうスーパーバンタム級への挑戦に対する興味は尽きない。

構成●THE DIGEST編集部

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