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格闘技・プロレス

井上尚弥とは「非常に大きな差がある」。フィリピン人識者がバトラーの“苦境”を分析「勝たないとカシメロに戻る」

THE DIGEST編集部

2022.06.16

4団体統一戦が実現する場合、井上(左)はバトラー(右)とマッチメイクすることになる。(C)AP/AFLO,(C)Getty Images

4団体統一戦が実現する場合、井上(左)はバトラー(右)とマッチメイクすることになる。(C)AP/AFLO,(C)Getty Images

 井上尚弥(大橋)は“モンスター”と称される強さを世界に見せつけた。去る6月7日に行なわれたWBAスーパー&WBC&IBF世界バンタム級王座統一戦でノニト・ドネア(フィリピン)に2回1分24秒TKO勝ち。日本人初の世界3団体統一王者となった。

【動画】井上尚弥がドネアを圧倒! 猛ラッシュをかけたKOシーンをチェック

 1回終了間際に右ストレートでダウンを奪った29歳は、2回には怒涛の攻撃を仕掛け、最後は左フックでアゴを打ち抜き、フィリピンのレジェンドをリングに沈めた。その一方的な試合展開には、世界中のファンや関係者が唸り、その反響は今なお続いている。

 ドネアの母国フィリピンの放送局『GMA Network』でアナリストを務めるエド・トレンティーノ氏は、「ドネアにとっては最大の敗北だった」「イノウエとは勝負にすらならなかった」と衝撃的な結末にショックを隠しきれない様子だ。

 試合後には「統一戦を年内にやるならバンタム級で戦う。それが叶わなければスーパーバンタム級に上げて新たなステージで戦いたい」と意気込んだ井上。彼の言う4団体統一戦が叶えば相手は、WBOバンタム級王者ポール・バトラー(英国)となる。
 
 そんな両雄のマッチアップにトレンティーノ氏は「イノウエはバトラーに対応できるはずだが、4団体のタイトルをかけた戦いになるので、問題は承認料だ。通常1本のベルトには3%の承認料がかかっている」と懸念。この承認料は、夢の4団体の実現に向けたカギとなりそうだ。

 さらに同氏は「イノウエとバトラーとの間には非常に大きな差がある」とも予想。そして「バトラーはイノウエ戦に勝たないと(ジョンリエル・)カシメロ戦に戻る可能性がある。彼はイノウエとカシメロとの板挟み状態となっており、現状それが最大の問題だ」と綴っている。

 トレンティーノ氏がこう言うのも無理はない。周知の通り、今年4月にバトラーとカシメロは対戦する予定だったからだ。だが、カシメロは英国内における規約違反(サウナを使用しての減量)を犯し、WBOから王座資格を剥奪されたために実現には至らなかった。

 もっとも、すでに水面下ではバンタム級4団体統一戦は合意寸前と言われており、井上本人も「ワクワクスルゼ」とSNSでやる気をみなぎらせている。23戦無敗と負け知らずの29歳の次なる一戦に世界中のファンが首を長くしてまっている。

構成●THE DIGEST編集部

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