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格闘技・プロレス

「ホントに苦しかった」桃野美桜、9か月ぶりの復帰戦に“本音”を吐露。「ベルト戦線に絡んでいきます」と躍進を誓う【マーベラス】

THE DIGEST編集部

2022.06.25

エースの彩羽(右)からのエールを真剣に聞き入れる桃野(左)。彼女は早速ベルト戦線への意欲を語った。(C)マーベラス

エースの彩羽(右)からのエールを真剣に聞き入れる桃野(左)。彼女は早速ベルト戦線への意欲を語った。(C)マーベラス

 6月24日、女子プロレス界のレジェンド長与千種が代表を務めるプロレス団体「マーベラス」が、『新木場大会~桃野美桜復帰戦~』新木場1stRING大会を開催。腰の負傷により、昨年の9月から欠場していた“スピードスター”桃野美桜が9か月に復帰するとあって、チケットは前日に完売する盛況ぶりとなった。

 桃野はともにAAAWの全権を巡ってセンダイガールズ(仙女)と闘って来た門倉凛とのタッグで、ほぼ入れ替わりで復帰したエースでAAAWシングル王者の彩羽匠、大先輩の永島千佳世の最強タッグと激突した。

 シャボン玉とともに、真新しい入場テーマ曲とコスチュームでリングに上がった桃野。試合は序盤から“スピードスター”がブランクを感じさせるやや苦しい展開に。彩羽や永島の攻撃は厳しく、途中悲鳴をあげる場面も見られた。だが、そこはAAAWタッグ王者の門倉がサポートし、なんとか粘る。

 タッグパートナーにも救われた桃野はスピードを生かしながら、丸め込み形の技を多用。カラドーラからのダブルフットスタンプ連発で、彩羽&永島を慌てさせた。だが、最後は桃野に、彩羽のポップアップ式トラースキックを炸裂。すかさず永島がフィッシャーマンズ・バスターで仕留めた。

 試合後、彩羽と抱擁して自力で立ち上がった桃野はマイクを握ると「苦しかった!」と吐露。そして「美桜、だいたいやられてたね。でもそれは承知の上です。めっちゃやられるところばかりだったけど、ちゃんと自分の足で立てます!」と試合を振り返った。

「ホント苦しかったけど、ここに来るまでに9か月って言っても、戻ってこれないんじゃないかって思えるぐらいしんどくて、全然良くならないときもあった。でもこうして戻ってこれて、それは絶対1人じゃ無理だったので、支えてくれたみなさん、待っててくれたみなさん、こうして会場に足を運んでくれたみなさん、配信を見てくれた皆さんありがとうございました!」
 
 これに“エース”の彩羽は「よく頑張りました。美桜、やられてばかりだけど、やられて味が出るのが美桜なんじゃない? だからこれからもそうやって、やられてもやられても立ち上がってくるところをお客さんに見せてください。復帰してくれてありがとう」とエールを送る。

 さらに「いつか、自分が持ってるベルトに挑戦してくれる日、待ってるよ!しっかりコンディション整えて、きょうが最後じゃないから、もう復帰戦の相手をしたくないよ!もう欠場しないで、お客さんをあんしんさせてください」と言葉を送ると、桃野は「もちろん匠さんのベルトも凛が持ってるベルトもすぐに追いつきますよ!」とタイトルマッチへの挑戦を誓う。そして「言い忘れてました。きょうはプロレス楽しかったです!」と笑顔で締めくくった。

 バックステージで「無事に終われて安心」と安堵の表情を浮かべた桃野は、「ベルトへの思いがいちばん強いのは美桜だぞ!と。復帰してすぐにベルト戦線に絡んでいきます。いけると思います」と、自身が欠場中に彩羽が仙女から奪取したAAAWシングル王座と、AAAWタッグ王座の二冠獲りに向けて、早くも動いていきそうな勢いだ。

 昨年は相次ぐ選手の離脱もあり、選手層が薄くなった時期もあったマーベラス。だが、彩羽の欠場中、暫定エースとして身体を張っていた桃野が帰って来たのは心強い。このスピードスターの復帰は、KAORUの引退試合が予定されている8.8東京・後楽園ホール大会に向けて、マーベラスが勢いを増していく上で大きな効果を生むのは間違いない。

◆マーベラス◆
『新木場大会~桃野美桜復帰戦~』
2022年6月24日
観衆 超満員札止め
▼桃野美桜復帰戦(30分1本勝負)
彩羽匠&○永島千佳世(22分33秒 エビ固め)門倉凛&桃野美桜●
※フィッシャーマンズ・バスター

文●どら増田

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