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バレーボール

強豪連破、日本代表の快進撃止まらず! 本気の欧州王者イタリア撃破で相手レジェンドも賛辞「勝利に値するパフォーマンスだ」

THE DIGEST編集部

2022.06.25

イタリア戦でMVPに輝いた石川。20得点を挙げ、好守でもチームをけん引した。(C) Getty Images

イタリア戦でMVPに輝いた石川。20得点を挙げ、好守でもチームをけん引した。(C) Getty Images

 現地時間6月24日、国際バレーボール連盟(FIVB)主催の『ネーションズリーグ』で、第2週フィリピンラウンド第2戦が行われ、男子日本代表がイタリア代表と対戦。セットカウント3-2(25-20、21-25、24-26、25-19、15-13)で、激戦を制して昨年の欧州王者を破り大金星を挙げた。
【関連記事】「想像を超える強さ」東京五輪銅のアルゼンチンを撃破したバレー日本代表に敵国メディアも驚愕
 5試合を終えて、日本の黒星は米国にフルセットで敗れた1戦のみ。21日には東京五輪銅メダルのアルゼンチンをセットカウント3-1で撃破した。一方のイタリアも大会初日に東京五輪金メダルのフランスにストレートで敗れ1敗を喫しており、4勝1敗で並びセット率で上回る日本を追い落としたいはずだ。リオ五輪銀メダリストのイタリアは、各所属クラブでシーズン最後の優勝戦線に関わった主力メンバーの調整が完了し、セリエAプレーオフとチャンピオンズ・リーグのファイナリスト5選手をこの第2週に招集。本気のイタリアに日本が挑んだ。

 第1セット開始から相手の強打とブロックに苦戦し劣勢を強いられた日本だったが、西田有志の最初の得点をきっかけに怒涛の反撃を開始する。後半、同点とした場面で背番号1が3連続エースでリードを奪うと相手はたまらずタイムアウトを要求。それでも、流れを手放さなかった日本が西田の7得点目で試合を先行した。

 序盤に7点のビハインドを負った第2セットも、驚異的な追い上げで終盤に1点差まで迫る。しかし、僅かに及ばずイタリアが逃げ切り。第3セットは相手ブロックを翻弄する石川祐希の鮮やかなフェイクトスを小野寺大志が叩き込んでリードを4点とするも、その後追い上げられて接戦に。石川の2連続エースなどでセットポイントを握るが、ネット際の不運な失点やレセプションの乱れでリードを守れず逆転を許してこのセットも献上してしまう。

 窮地に追い込まれた日本だったが、決して慌てることはなかった。石川と山内昌大のエースに続き、石川、西田と高橋のバックアタックで次々と追加点。タイムアウトでイタリアは、日本の後衛からの攻撃に守備徹底の指示を出すが、石川に難なくバックラインからフェイントを決められる。終盤に石川の好守を次々と得点に変えた日本が試合を振り出しに戻した。

 1点を奪い合う展開が続いた運命の最終セット、石川のエースで流れに乗りかけたところで、レフトからアタックを放った高橋が空中で左足をネットに取られ腰から転倒。主力がベンチへ下がるアクシデントに浮足立ってもおかしくない状況だったが、1度逆転を許した後も選手たちの脳裏には勝利の文字しかなかった。

 コートに戻った高橋がバックアタックで同点弾。石川がサーブで相手守備を崩し山内がダイレクトを叩き込む。高いブロックの上を狙った西田の打球で畳み掛け、最後は高橋が相手オポジットの強打をブロックで仕留めてゲームセット。14本のエースで強豪イタリアを苦しめ、チーム力で死闘を制しての大金星だった。
 
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