7月9日、東京・国立競技場で日本代表対フランス代表のテストマッチ(リポビタンDチャレンジカップ2022)が行なわれ、日本代表は善戦むなしく15-20で敗北。接戦には持ち込んだものの、惜しくも強豪フランスから歴史的初勝利を奪うことはできなかった(通算成績はこれで1分け10敗)
【PHOTO】日本15 ー 20フランス|山中、リーチら躍動で世界3位相手に善戦するも…地力の差を見せつけられ惜敗!
完敗を喫した第1戦のリベンジを誓った日本だったが、立ち上がりの9分、ラインアウトから左へ展開され、いきなりフランスに先制トライを許す。それでも12分、「狙っていた」(FB山中亮平)というカウンターから左サイドを崩し、最後はWTBゲラード・ファンデンヒーファーが内へ戻して山中がトライ。コンバージョンゴールは決まらなかったが2点差とすると、19分にはSO李承信のPGで8-7と逆転に成功する。
「(ボールを回して)攻める時と蹴る時の(使い分けの)タイミングが良かった」
木曜日の会見時から「バランスとコントロール」の大切さを強調していたジェイミー・ジョセフHCの言葉通り、この日の日本はボールをつなぐことに固執した第1戦とは異なり、2戦連続スタメンのSO李、先発に復帰したSH齋藤直人の若いハーフ団が随所でキックを絡めながら、巧みにエリアマネジメント。カオスを生み出すと、密集からの素早い球出しで徐々にペースを掴んでいった。
すると前半終了間際の40分、接点での攻防を制した日本が、再び左サイドに展開。FWとBKが一体となってテンポよくボールを前へ運ぶと、最初のトライのVTRを見るかのように、またしても山中が縦に切れ込んでトライを奪う。内へ戻すラストパスを送ったのは、タッチライン際を激走したFLリーチマイケルだった。
コンバージョンも決まり、15-7で前半を折り返した日本。テストマッチとしては国内最多となる57,011人の観客で埋まった国立競技場に、番狂わせの予感が漂い始める。
しかし、「前半をリードされて終えたのは、今季初めてだった」(ファビアン・ガルティエHC)というフランスだが、周りが思うほど浮き足立ってはいなかった。「途中出場の選手たちがチームにエネルギーをもたらしてくれた」と、試合後にガルティエHCが語ったように、選手交代でフレッシュなパワーを注入した後半、次第に圧力を強めていく。そして44分、60分の2本のPGで15-13と2点差に詰め寄るのだ。
攻め込まれながらも粘りのディフェンスでよく耐えていた日本だが、疲労も重なりハンドリングミスやペナルティが増えていく。すると71分、ピッチ中央でのスクラムから途中出場のバティスト・クイユーに一瞬の隙を突かれ、ついに逆転トライを許すのだ。
「暑さでハンドリングのミスが多く、ブレイクダウンで苦しい場面もあったが、それでもパニックにならず、冷静に対応できた。ハーフタイムのドレッシングルームで、もっとシンプルにプレーしようと話し合ったのが良かったと思う」
フランス代表のキャプテン、シャルル・オルボンは試合後、そう淡々と振り返っている。
【PHOTO】日本15 ー 20フランス|山中、リーチら躍動で世界3位相手に善戦するも…地力の差を見せつけられ惜敗!
完敗を喫した第1戦のリベンジを誓った日本だったが、立ち上がりの9分、ラインアウトから左へ展開され、いきなりフランスに先制トライを許す。それでも12分、「狙っていた」(FB山中亮平)というカウンターから左サイドを崩し、最後はWTBゲラード・ファンデンヒーファーが内へ戻して山中がトライ。コンバージョンゴールは決まらなかったが2点差とすると、19分にはSO李承信のPGで8-7と逆転に成功する。
「(ボールを回して)攻める時と蹴る時の(使い分けの)タイミングが良かった」
木曜日の会見時から「バランスとコントロール」の大切さを強調していたジェイミー・ジョセフHCの言葉通り、この日の日本はボールをつなぐことに固執した第1戦とは異なり、2戦連続スタメンのSO李、先発に復帰したSH齋藤直人の若いハーフ団が随所でキックを絡めながら、巧みにエリアマネジメント。カオスを生み出すと、密集からの素早い球出しで徐々にペースを掴んでいった。
すると前半終了間際の40分、接点での攻防を制した日本が、再び左サイドに展開。FWとBKが一体となってテンポよくボールを前へ運ぶと、最初のトライのVTRを見るかのように、またしても山中が縦に切れ込んでトライを奪う。内へ戻すラストパスを送ったのは、タッチライン際を激走したFLリーチマイケルだった。
コンバージョンも決まり、15-7で前半を折り返した日本。テストマッチとしては国内最多となる57,011人の観客で埋まった国立競技場に、番狂わせの予感が漂い始める。
しかし、「前半をリードされて終えたのは、今季初めてだった」(ファビアン・ガルティエHC)というフランスだが、周りが思うほど浮き足立ってはいなかった。「途中出場の選手たちがチームにエネルギーをもたらしてくれた」と、試合後にガルティエHCが語ったように、選手交代でフレッシュなパワーを注入した後半、次第に圧力を強めていく。そして44分、60分の2本のPGで15-13と2点差に詰め寄るのだ。
攻め込まれながらも粘りのディフェンスでよく耐えていた日本だが、疲労も重なりハンドリングミスやペナルティが増えていく。すると71分、ピッチ中央でのスクラムから途中出場のバティスト・クイユーに一瞬の隙を突かれ、ついに逆転トライを許すのだ。
「暑さでハンドリングのミスが多く、ブレイクダウンで苦しい場面もあったが、それでもパニックにならず、冷静に対応できた。ハーフタイムのドレッシングルームで、もっとシンプルにプレーしようと話し合ったのが良かったと思う」
フランス代表のキャプテン、シャルル・オルボンは試合後、そう淡々と振り返っている。