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格闘技・プロレス

「心の底からホッとしている」棚橋弘至がG1で内藤哲也から約5年ぶりの勝利!「何かが済んで、何かが始まった」【新日本】

どら増田

2022.07.25

内藤(左)を破り、今季G1初白星を飾った棚橋(右)。大逆転勝利を収めた。(C)新日本プロレス

内藤(左)を破り、今季G1初白星を飾った棚橋(右)。大逆転勝利を収めた。(C)新日本プロレス

 7月24日、新日本プロレスは、真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス32』東京・大田区総合体育館大会を開催。メインイベントではCブロック公式戦、棚橋弘至と、内藤哲也が対決した。

【動画】両者ともに譲らない!棚橋vs内藤の熾烈なバトルをチェック

 両者ともに初戦を落としているだけに、ここは負けられないところ。試合は序盤からじっくりとした展開を披露。中盤からボルテージを上げていった2人は、終盤、棚橋はハイフライフローを繰り出すも、内藤はこれをかわすと、ジャックナイフ式エビ固めで固めるが、カウントは2。

 ならばと内藤がバレンティアからとどめのデスティーノを狙ったところを棚橋は電光石火のスモールパッケージホールドで切り返し3カウント。これで棚橋は1勝1敗、内藤はまさかの開幕2連敗となった。

 試合後、棚橋はマイクを持ち3年ぶりの夏開催となったG1に駆けつけたファンに感謝の意を述べると、「どこでお返しすればいいのか、今朝方、答えが見つかりました。『G1クライマックス』、ちょっくら優勝してきます!」と優勝宣言。最後は定番の「愛してま~す!!」で大会を締めた。

 バックステージで棚橋は立ったままコメントを出した。

「よーし!よーし!きょうの試合は、『G1』で僕が内藤に初めて勝ったらしい。そして、『G1』の公式戦を1勝1敗にした意味も大きい。きょうは心の底からホッとしている。ただ、ホッとしていいのは、プロレスラーは試合が終わって、寝て、次の朝起きるまで。この時間だけ。また明日の朝切り替えて、2時間歩いて、ジム行って、しっかりしたもん食って、今俺にある時間を全部プロレスに費やしちゃって、足りないぐらい足りないぐらいファンの皆さんには感謝しているし、力をもらってる」

 感極まったのか涙声に。まだコロナ禍以前の風景に会場が戻らない現状を受け止めたうえで、自身の手でファンとともに戻していくと宣言。

「いつか、いつか、絶対に俺の手で、他の誰かじゃなくてプロレスラー・棚橋弘至で、この状況を切り抜けて、みんなが楽しめるプロレスにします。ただ、今は、今はね、気をつけましょう。プロレスの大会をやらせてもらっている身で言うのもなんなんですけども、本当に新日本プロレスも最善を尽くしますので、皆さんも最善を尽くして力を合わせて、みんなで『G1』の力を感じましょう」
 
 内藤には約5年ぶりの勝利となったが、「それぐらい差があったんだと思います。俺が内藤戦で一番憶えている試合はいっぱいあるけども、2010年の10月の両国で、内藤と両国でシングルでタイトル(マッチ)やって、俺が内藤の手を挙げて、『これから俺らで盛り上げてくぞ』って言ったのが恥ずかしいぐらい内藤の活躍があって。ただきょう一つ勝ったことで、何かが済んで、何かが始まった気がします」とひとつ吹っ切れたようだ。

 一方、開幕2連敗の内藤は「リーグ戦、2連敗。残りのリーグ戦は4試合。だいぶ追い詰められてきたな。今、俺に出来ることは残り試合を全て勝つこと。1%でも可能性が残っているのであれば、俺はこの『G1クライマックス』優勝、そして 2023年1月4日東京ドーム大会のメインイベント目指しますよ。俺の夏はまだまだ終わらないぜ、カブロン!」と強気の姿勢は崩さず。今後の巻き返しを誓っていた。

◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス32』
2022年7月24日
東京・大田区総合体育館
観衆 2518人
▼『G1クライマックス32』Cブロック公式戦(30分1本勝負)
○棚橋弘至【1勝1敗=2点](22分22秒 スモールパッケージホールド)【0勝2敗=0点】内藤哲也●

文⚫︎どら増田

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