格闘技・プロレス

角田裕毅、グリップ不足でのハンガリーGP予選に「想像以上」と失望。海外専門サイトも悲観「車に対する自信がなければ難しい」

THE DIGEST編集部

2022.07.31

マシンのグリップに苦しんでいる角田。ハンガリーでは本人もネガティブに振り返るパフォーマンスに終始した。(C)Getty Images

 F1第13戦のハンガリー・グランプリは7月30日に予選が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は16番手でQ1敗退を喫した。

 初日のフリー走行(FP)で車のバランスの悪さに苦しみ、以降のセッションでの苦戦を予想していた角田は、最後の調整の場となった午前のFP3でも17周を走行してベストタイムが全体の17番手(1分45秒691)止まりに。迎えた予選Q1ではトラックリミットによってタイムが抹消され、ラストアタックに全てを懸けたが、15番手のランス・ストロール(アストンマーティン)からわずか0.035秒の差で脱落の憂き目に遭った。

 グリッド降格のペナルティーを受けたカナダGP以来の4戦ぶりのQ1敗退(走行しての敗退はエミリア・ロマーニャGP以来9戦目)を喫した22歳の日本人ドライバーは、チームの公式サイトを通して、「これまでのところ、難しい週末になってしまっています」と今GPでの苦戦ぶりを強調し、以下のように続けている。

「全体的にグリップ不足に苦しんでいますが、特に今日はセクター1でそれが全く、本当にドライビングが困難でした。簡単ではないことは分かっていたものの、これほど苦労するとも思っていませんでした。Q2まではいけるかも、との期待はありましたが、想像以上に大変でした。あと1日あるので、トライし、反撃しなければなりません。このコースでは追い抜きは簡単ではありませんが、シーズン前半をよりポジティブな形で終えるため、決勝では最善を尽くします」
 
 また、予選後のF1公式サイト『F1.com』のインタビューでは、「本当に良くない状態です。最初のセクターでは、あらゆる方向に滑ってしまいます。全体的に、我々の車にはグリップが足りません。簡単にはいかないことは承知していましたが、これには失望しています。(決勝では)順位を上げるためにベストを尽くし、目標を達成しなければなりませんが、ここでは非常に困難が伴います」と、やはり終始ネガティブに語っている。

 チームメイトのピエール・ガスリーも、やはりトラックリミットによるタイム抹消もあって19番手に沈み、4戦ぶりにQ1でドライバー2人が脱落してしまったアルファタウリ。テクニカルディレクターのジョディ・エッギントンは「フラストレーションの溜まる予選だった」と振り返り、角田については「タイムを抹消された後、最後のアタックでタイムを刻む必要があったが、0.035秒差でQ2進出を逃した。彼からは、グリップが不足しているとの報告を受けている」と言及した。
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