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格闘技・プロレス

いざ、現役続行へ!ドネアが井上尚弥戦の秒殺TKO負けから「次はイオカと闘いたい」と“再起”を誓う「本当にいい試合になる」

THE DIGEST編集部

2022.08.05

井上との大一番に屈したドネア。しかし、39歳のベテラン戦士の闘志は消え失せてはいなかった。(C)AFP/AFLO

井上との大一番に屈したドネア。しかし、39歳のベテラン戦士の闘志は消え失せてはいなかった。(C)AFP/AFLO

 負けたままでは終われない――。39歳のレジェンドが現役続行の意欲を示した。元ボクシング世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)だ。

 今夏に行なわれた大一番で彼が敗れたのは、もはや周知の通りだ。今年6月7日にさいたまスーパーアリーナで行なわれた井上尚弥(大橋)とのWBA、WBC、IBF世界バンタム級統一戦でドネアは、わずか264秒でTKO負け。約2年7か月ぶりの“リベンジ”を果たせず、王座からも陥落した。

 試合後に元トレーナーであった父ノニト・ドネアSr.氏からも「あんなに酷く打ちのめされたのは初めてだし、もう現実的に考えなければいけない」と助言されるなど、引退の可能性を指摘する声が強まった。

 しかし、ドネアは確固たる意志を持っていた。自身が契約する米大手プロモート会社『Probellum』でインタビューに応じたレジェンドは、「私はカズト・イオカか、ローマン・ゴンサレスと闘いたい」と引退をきっぱりと否定。階級をスーパーフライ級に落としてのキャリア続行を明言した。
 
 階級下げは懸案事項ではあった。「イノウエとの試合前から、(Probellum社長の)リチャード・シェーファーと115ポンド(スーパーフライ)にすることについて話していた」と語るドネアは、「リチャードと私は、ここでどうなるかに関係なく、私は115ポンドに落としても、その階級の選手と対戦することができると思っている」と力説。そして、WBO世界同級王者の井岡一翔(志成)と、元世界4階級制覇王者でWBA&WBC世界同級1位のゴンザレスとのタイトルマッチに意欲を示した。

「もちろん、ショコラティート(ゴンザレスの愛称)とは本当にいい試合になるだろう。みんなが“レジェンド対レジェンド”になると言っている。それもビッグファイトだが、私はイオカとの試合にも興味がある。なぜなら、私はそのタイトルを獲得して5階級制覇を成し遂げ、そのあとに118ポンド(バンタム)級に戻り、(4団体の)統一王者になりたいからだ」

 11月16日で40歳となるドネア。だが、その闘志はまだまだ消えていない。ふたたびタイトル戦線に挑む決意を新たにしたレジェンド戦士からは目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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