初の日本開催となった世界バドミントン選手権が閉幕した。久々の有観客での大会は総計27,570人のファンが集う盛況だったが、日本期待の桃田賢斗が男子シングルス2回戦で世界ランク18位のインド選手に敗れたときは、会場にため息が漏れた。
立ち上がりから主導権を握ることができず、甘くなった球を強打されてポイントを重ねられた。粘り強さを見せられないまま敗れた姿は、目の奥に焼き付いている強い桃田との違いが大きかった。
桃田は昨夏の東京オリンピックで1次リーグ敗退(1勝1敗、グループ2位)を喫し、「自分のふがいなさを痛感した」と涙。昨年12月の世界選手権は腰痛で欠場した。今回は18、19年と連覇を果たしたとき以来の世界選手権の舞台だったが、早期敗退。しかし、「復活したい気持ちはもちろんある」と話す声には張りがあった。ファンの間では桃田を見守りたいという声も多い。彼の現在地をあらためて見つめてみた。
世界選手権前、桃田は理由がハッキリしない不調のなかで、もがいていた。改善を図るうえで洗い出された要因の一つは「目」。桃田は20年1月の交通事故で痛めた目について、「練習や試合の中でしっくり来てないという感覚があった。自分の思っているシャトルとの距離感というか、タイミングが少し違っていた」と語っていた。
そこで、病院に行ってあらためて精密検査を受けると、診断結果は異状なし。「視力の問題は一切なかった」(桃田)という。
「特に問題はなかったですし、ビジョントレーニングを続ければ少しずつ良くなるから地道に続けてくださいと言われました。今も地道に(ビジョントレーニングを)続けてます」
取り組んでいるビジョントレーニングとは、「動画上で動くものを目で追ったり、自分の指を動かして、それを目で追っていったりすること」(桃田)。
空いた時間などに場所を選ばずできるという。これは、裏を返すと動体視力についてまだ不安があるということだろう。
立ち上がりから主導権を握ることができず、甘くなった球を強打されてポイントを重ねられた。粘り強さを見せられないまま敗れた姿は、目の奥に焼き付いている強い桃田との違いが大きかった。
桃田は昨夏の東京オリンピックで1次リーグ敗退(1勝1敗、グループ2位)を喫し、「自分のふがいなさを痛感した」と涙。昨年12月の世界選手権は腰痛で欠場した。今回は18、19年と連覇を果たしたとき以来の世界選手権の舞台だったが、早期敗退。しかし、「復活したい気持ちはもちろんある」と話す声には張りがあった。ファンの間では桃田を見守りたいという声も多い。彼の現在地をあらためて見つめてみた。
世界選手権前、桃田は理由がハッキリしない不調のなかで、もがいていた。改善を図るうえで洗い出された要因の一つは「目」。桃田は20年1月の交通事故で痛めた目について、「練習や試合の中でしっくり来てないという感覚があった。自分の思っているシャトルとの距離感というか、タイミングが少し違っていた」と語っていた。
そこで、病院に行ってあらためて精密検査を受けると、診断結果は異状なし。「視力の問題は一切なかった」(桃田)という。
「特に問題はなかったですし、ビジョントレーニングを続ければ少しずつ良くなるから地道に続けてくださいと言われました。今も地道に(ビジョントレーニングを)続けてます」
取り組んでいるビジョントレーニングとは、「動画上で動くものを目で追ったり、自分の指を動かして、それを目で追っていったりすること」(桃田)。
空いた時間などに場所を選ばずできるという。これは、裏を返すと動体視力についてまだ不安があるということだろう。