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モータースポーツ

角田裕毅、「競争力」を示す好タイム記録。しかし、FP2で無念のコースアウト強制終了。原因は「グリップを求め過ぎたか」

THE DIGEST編集部

2022.09.03

予期せぬコースアウトでレースを強制終了された角田。本人はそんな展開を冷静に振り返った。(C)Getty Images

予期せぬコースアウトでレースを強制終了された角田。本人はそんな展開を冷静に振り返った。(C)Getty Images

 F1第15戦のオランダ・グランプリが開幕、9月2日にはフリー走行(FP)の1、2回目が行なわれた。

 9戦ぶりのポイント獲得に向けて好スタートを切りたいアルファタウリの角田裕毅は、FP1では31周を走行してベストタイムは全体17番手となる1分14秒630に終わったが、FP2では1分13秒419を計測して11番手までアップ。しかし、ロングラン中にターン10でコースオフしてグラベルで立ち往生して赤旗を誘発し、19周回に止まった。

 チームの公式サイトでの声明で彼は、「FP2の最終スティントまでは、OKな1日だったと思います。FP2のロングランではグリップ不足に苦しみ、残念なことに突風によってコントロールを失い、グラベルに突っ込んでしまいました。全体的にドラビングは快適ではありませんでしたが、両セッションで良いデータを得られました。これらを確認し、明日に向けてうまく全てまとめていきたいです」と初日を振り返っている。

 一方、セッション後のF1公式サイト『F1.com』のインタビューでは、「おそらくコーナーに入ったところで追い風を受けたと思います。突風か、あるいは僕が車にグリップを求め過ぎたかのどちらかでしょう。少なくとも、ロングランでは苦労しました。どれほど難しかったかは、データで確認するつもりです」と応えた。
 
 また、2日目以降に向けては、「明らかに簡単な週末にはならないと思いますが、予選Q2進出を視野に入れています。11、12番手のグリッドを手にできるかどうかは、FP3に懸かっています。そして可能であればQ3に進めればと思います」と、予選の狙いを明かしている。

 アルファタウリのチーフ・レースエンジニアであるジョナサン・エッドルスは、角田のパフォーマンスについて、「ソフトタイヤで競争力があることを示すラップを記録した点はポジティブだった」と評価。一方でチーム全体として「パフォーマンスは期待通りではなかった」として、まだまだ改善点の多さを指摘した。

 海外メディアの報道を見ると、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』はこの日本人ドライバーの初日を、「ユウキのザントフォールトにおける1日は、とても困難なものとなった。彼はグリッドの底に近い位置(17番手)から、FP2で11番手まで駆け上がったものの、彼の午後は赤旗を誘発したグラベルへの飛び出しで終了した」と伝えている。

 さらにフランスのF1専門サイト『Motorsport NEXTGEN-AUTO.com』は、ピエール・ガスリーがFP1で14番手、FP2では16番手に終わった結果も併せて、「アルファタウリはザントフォールトで、難しいスタートを切った。彼らにとって、レースウィークエンドの初日は理想的なものではなかった」と指摘。角田については「2度目のセッションで、より良いパフォーマンスを発揮し、グラベルで走行を終えるも、車にダメージはなかった」と、比較的ポジティブな見方を示した。

構成●THE DIGEST編集部

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