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「誰の手にも負えない!」「ハニュウの帝国だ」3年ぶりにNHK杯を制した羽生結弦に海外メディアも脱帽!

THE DIGEST編集部

2019.11.24

氷上で余裕の舞いを披露した羽生に海外メディアから賛辞が相次いだ。 (C) Getty Images

 11月23日、フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦となるNHK杯が、北海道・札幌のセキスイハイムアイスアリーナで行なわれ、前日の男子ショートプログラム(SP)で首位となった羽生結弦が3年ぶりに大会を制した。

 フリーに第10滑走者として登場した羽生は、最初の4回転で少し乱れを見せたが、続く4回転サルコウは見事に着氷。きっちりと修正してスピンやステップにつなげ、トリプルルッツ、4回転トーループも完璧に成功させた。

 前半で予定していたコンビネーションジャンプが抜けるハプニングも起きたが、プログラム終盤に4回転からの3回転のコンビネーションジャンプも成功し、氷上を鮮やかに"舞った"羽生は、終わってみれば、2位のケビン・エイモズ(フランス)に55.3点差をつける合計305.05点を記録。ダントツのスコアで、12月にトリノで開催されるGPファイナルへ駒を進めた。

 羽生の圧倒的な演技に海外メディアも脱帽している。フランスの全国紙『L'Equipe』は、「ハニュウの帝国のようだった」と見出しを打った記事内で、次のように日本人王者を絶賛した。

「オリンピック2冠を果たしているハニュウの直後に滑ったエイモスは、プレッシャーから目に見えて緊張し、最高のパフォーマンスを発揮できなかった。このNHK杯でのユズル・ハニュウは誰の手にも負えなかった」
 
 アメリカのスポーツ専門チャンネル『NBC Sports』は、「ユズル・ハニュウはアメリカのネイサン・チャンが待つグランプリ・ファイナルに進んだ」と銘打った記事で、次のように評した。

「ほとんどの脅威がなかった今回のNHK杯でのハニュウに誰も敵わなかった。彼はフリーで4回転ジャンプを4回も成功させ、合計スコアで305.05を獲得する圧倒的な滑りを披露した」

 試合後には、「ずっと日本で滑りたかった。こうやって皆さんのエネルギーを感じるのは日本ならでは」とファンへの感謝を口にする余裕もみせた羽生。ネイサン・チェン(アメリカ)との一騎打ちが予想されるグランプリ・ファイナルでのパフォーマンスも注目したい。

構成●THE DIGEST編集部