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「ずっと日本で滑りたかった」羽生結弦、唯一の300点越えで3年ぶりにNHK杯を制覇!

THE DIGEST編集部

2019.11.23

NHK杯で3年ぶりの優勝を果たした羽生。12月のグランプリファイナル進出が決定した。(C)Getty Images

NHK杯で3年ぶりの優勝を果たした羽生。12月のグランプリファイナル進出が決定した。(C)Getty Images

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦となるNHK杯が23日、札幌のセキスイハイムアイスアリーナで行なわれ、羽生結弦が3年ぶりとなる同大会での優勝を飾った。羽生は10月のスケート・カナダに続く、グランプリ(GP)シリーズ2連勝。合計305.05点で2位のケビン・エイモズ(フランス)に55.3点差をつけるダントツのスコアで、12月にトリノで開催されるGPファイナルへ駒を進めた。

 前日のショートプログラムで109.34点を記録した羽生がリンクに姿を現すと、明らかに空気が変わった。フリープログラム「Origin」の調べに乗って滑走を始めた王者は、最初の4回転で少し乱れを見せたが、続く4回転サルコウは見事に着氷。きっちりと修正してスピンやステップにつなげ、トリプルルッツ、4回転トーループも成功させる。中盤のジャンプではミスが生まれたものの、終盤に4回転3回転のコンビネーションジャンプを決めると、会場からは歓声が上がった。演技終了後は、正面を見つめ、自分を納得させるようにうなずいた。
 
 フリーの得点は195.71で、合計得点は305.05。300点超えは今大会で唯一人だ。王者の貫禄を見せつけたと言えるだろう。本人は「ずっと日本で滑りたかった。こうやって皆さんのエネルギーを感じるのは日本ならでは」とNHK杯での優勝を喜んだ。

 羽生はここ2年、怪我でGPファイナルへの出場がかなわなかっただけに、同大会への想いはひと塩だろう。ネイサン・チェン(アメリカ)との一騎打ちが予想される大一番での演技に注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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