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「自分の持ち味はスケートを楽しむこと」――4回転ジャンプを決めてSPトップに立った島田高志郎が見せた“自信”

THE DIGEST編集部

2022.10.01

4回転ジャンプを決め、SPトップに立った島田高志郎。写真:滝川敏之

4回転ジャンプを決め、SPトップに立った島田高志郎。写真:滝川敏之

 9月30日にフィギュアスケートの東京選手権男子ショートが、ダイドードリンコアイスアリーナで行なわれ、島田高志郎が4回転ジャンプを華麗に決める好演技を披露。89.90点でトップに立ち、10月2日のフリーへ進出した。今シーズンからシニアで戦う三浦佳生が82.15点で2位。左肩手術から復活を目指す佐藤駿は6位と出遅れた。

「試合では初めて4回転を2本入れられて(着氷できて)良かった。ようやくですけどね」と、充実した表情で振り返った島田。演技後にはガッツポーズも飛び出した。今回一緒に帯同したジスラン・ブリアンコーチとは練習拠点のスイスでも指導を受けている。演技後に同氏と交わした固い握手は自信を伺わせた。

 18日のCSロンバルディア杯(イタリア)で2位に食い込んだ島田は、今大会でも好調をキープ。冒頭の4サルコウは回転に切れがあり綺麗に決めると、2本目の4トウループ+3トウループは最初のトウループに回転不足がついたものの、見事着氷してみせた。「6分間練習で良い感覚だったので、うまく入れられた」と、手応えを口にした。

「ショートもフリーも完璧にしたいが、自分のスケートの持ち味は楽しむこと。スケートを楽しんで体で表現すること。その気持ちを忘れないようにしたい」と、会心の出来にも気を引き締め、2日のフリーに向けて完璧な演技を追求していく。
 
 一方、今季シニアデビューの三浦も負けていない。

 1本目の4サルコウ+3トウループをばっちり決め、2本目の3アクセルも高さがあった。これで勢いに乗ったかに見えたが、後半の4トウループは軸が横にブレてしまい転倒。「身体も動いて調子も良かった」と言うだけに本人も「最後のジャンプは失敗せず跳べてたはずなので、もったいなかった」と、悔いが残った。

「4年後のオリンピックは熾烈な争いが待ってるし、一流の選手に近づかないと勝てない」と、現状を見つめた三浦。フリーに向けては「自分でも踊っていて楽しいプログラムなので、皆さんも楽しみにしてほしい」と、新プログラムで挽回を誓った。

構成●THE DIGEST編集部

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