北京オリンピックで頂点に立った18歳が、心境を語った。
フィギュアスケート女子シングルで、北京オリンピック金メダリストのアンナ・シェルバコワ(ロシア)が現地時間10月9日、ロシア通信の「タス通信社」に、8月に受けた膝の手術後の回復状況について語った。
シェルバコワは、当時17歳で2月の北京オリンピックにROC(ロシア・オリンピック委員会)として出場。ロシアは、組織的なドーピング問題で22年12月まで主要国際大会から除外されており、『ROC』としてドーピング違反歴や疑惑がない選手のみ、個人資格でオリンピック出場が認められた。21年の東京オリンピックに続き、北京オリンピックでも同じ扱いになっていた。
シェルバコワが、フィギュアスケートを始めたのは3歳半の頃。サンボ70に所属すると、エテリ・トゥトベリーゼコーチの元で指導を受け始めた。エテリコーチの元で、実力をめきめきと付け始め、同じチームメイトのカミラ・ワリエワやアレクサンドラ・トゥルソワ(当時)とともに北京オリンピックに出場。ワリエワのドーピング騒動が起こる中、シェルバコワはショート、フリーともにシーズンベストをマークして頂点に立った。銀メダルはトゥルソワ、銅メダルは日本の坂本花織。ワリエワはフリーでミスを連発し、4位に終わった。
シェルバコワはオリンピックでの激闘後、ロシアのウクライナ侵攻により、ロシアとベラルーシの選手らは国際大会から除外され、3月の世界選手権に出場できず、そのままシーズンを終えた。
そして、8月16日にシェルバコワは自身のインスタグラムで膝の手術を受けることを発表。「プロスポーツは全てを懸けて行うもの。残念ながら膝の古傷のため、全力でトレーニングができません。数日中に手術を受ける予定で、全ていい方向に向かうと思います」と説明していた。
シェルバコワはタス通信の取材に対して、「(膝の)回復は予定通り進んでいます。そして、健康診断のようにスムーズにトレーニングに臨んでいます。ダブルジャンプを再開させたり、何でも少しずつやっています。治療が無駄にならないように、また急がないようにしています」と膝の回復が順調に進んでいることを報告した。
また、今シーズンのプログラムについて聞かれると「まだプログラムはありません」と否定した。まずは、怪我をしっかり完治させることを最優先に考えているようだ。銀盤に、オリンピック女王が帰還する日は、もう少し時間がかかりそうだが楽しみに待ちたい。
なお、国際スケート連盟(ISU)は、先述のロシア、ベラルーシ選手の国際大会からの除外措置を今季も継続。ロシア選手は今シーズン国内各地で行われるシリーズ大会を主戦場として戦うことになっている。
構成●THE DIGEST編集部
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シェルバコワは、当時17歳で2月の北京オリンピックにROC(ロシア・オリンピック委員会)として出場。ロシアは、組織的なドーピング問題で22年12月まで主要国際大会から除外されており、『ROC』としてドーピング違反歴や疑惑がない選手のみ、個人資格でオリンピック出場が認められた。21年の東京オリンピックに続き、北京オリンピックでも同じ扱いになっていた。
シェルバコワが、フィギュアスケートを始めたのは3歳半の頃。サンボ70に所属すると、エテリ・トゥトベリーゼコーチの元で指導を受け始めた。エテリコーチの元で、実力をめきめきと付け始め、同じチームメイトのカミラ・ワリエワやアレクサンドラ・トゥルソワ(当時)とともに北京オリンピックに出場。ワリエワのドーピング騒動が起こる中、シェルバコワはショート、フリーともにシーズンベストをマークして頂点に立った。銀メダルはトゥルソワ、銅メダルは日本の坂本花織。ワリエワはフリーでミスを連発し、4位に終わった。
シェルバコワはオリンピックでの激闘後、ロシアのウクライナ侵攻により、ロシアとベラルーシの選手らは国際大会から除外され、3月の世界選手権に出場できず、そのままシーズンを終えた。
そして、8月16日にシェルバコワは自身のインスタグラムで膝の手術を受けることを発表。「プロスポーツは全てを懸けて行うもの。残念ながら膝の古傷のため、全力でトレーニングができません。数日中に手術を受ける予定で、全ていい方向に向かうと思います」と説明していた。
シェルバコワはタス通信の取材に対して、「(膝の)回復は予定通り進んでいます。そして、健康診断のようにスムーズにトレーニングに臨んでいます。ダブルジャンプを再開させたり、何でも少しずつやっています。治療が無駄にならないように、また急がないようにしています」と膝の回復が順調に進んでいることを報告した。
また、今シーズンのプログラムについて聞かれると「まだプログラムはありません」と否定した。まずは、怪我をしっかり完治させることを最優先に考えているようだ。銀盤に、オリンピック女王が帰還する日は、もう少し時間がかかりそうだが楽しみに待ちたい。
なお、国際スケート連盟(ISU)は、先述のロシア、ベラルーシ選手の国際大会からの除外措置を今季も継続。ロシア選手は今シーズン国内各地で行われるシリーズ大会を主戦場として戦うことになっている。
構成●THE DIGEST編集部
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