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「息をのむような美しさ」吉田陽菜のトリプルアクセルをISU公式が絶賛!英語でインタビューに答える語学堪能な場面も

THE DIGEST編集部

2022.10.17

ジュニアGPイタリア大会で優勝した吉田陽菜(中)。トリプルアクセルを着氷し、自力でファイナル進出を決めた。(C)Getty Images

ジュニアGPイタリア大会で優勝した吉田陽菜(中)。トリプルアクセルを着氷し、自力でファイナル進出を決めた。(C)Getty Images

 国際スケート連盟(ISU)からも感嘆の声が漏れた。現地時間10月15日、フィギュアスケートのジュニアグランプリ(GP)シリーズ、イタリア大会(エーニャ)が行なわれ、17歳の高校生、吉田陽菜が優勝した。

 吉田は第1戦のフランス大会に続き2連勝を飾り、12月8日からのジュニアGPファイナル(イタリア・トリノ)へ進出が決定した。女子のジュニアGPファイナルには13歳の島田麻央、14歳の中井亜美もファイナル進出が決まり、日本勢が3人出場することになる。

 ショート2位で迎えた吉田。濱田美栄コーチに笑顔で送り出され、ファイナル進出を懸けた勝負のフリーは、映画『スター・ウォーズ』より「レイア姫のテーマ」。吉田は冒頭のトリプルアクセルを見事に着氷すると、会場から大きな歓声が沸き起こる。続くダブルアクセル+3回転トウループ、3回転ループを綺麗にまとめる上々の滑り。スピンは全て最高難度のレベル4を獲得し、後半のジャンプは3回転ルッツ+3回転トウループを含め安定していたが、ラスト3つのコンビネーションジャンプのうちトウループが回転不足になった以外は、ほぼミスのない演技で終えた。

 演技後は観客から大きな拍手が送られ、得点を待つキスアンドクライでも終始笑顔だった吉田の得点はフリー141.42点、ショートとの合計は208.31点。8月のフランス大会から4.79点超える自己ベストをマークして見事優勝。ファイナルの切符を自力で掴み取った。
 
 ISUの公式ツイッターとインスタグラムには、優勝した吉田のトリプルアクセルの動画が投稿され「息をのむような美しさだ!日本のハナ・ヨシダがジュニアGPイタリア大会でメダルを獲得した」「ハナ・ヨシダはトリプルアクセルで金メダル、そしてジュニアGPファイナルへのチケットを確定した」と称賛した。これに、カナダの国営通信社『The Globe and Mail』に所属し、現在はスポーツジャーナリストのベバリー・スミス氏も「Wow!」と反応。海外ジャーナリストからも、日本の逸材に熱い視線が注がれている。

 さらに優勝インタビューも投稿され、インタビュアーの質問に吉田は「ファイナルまでにフリーに2回トリプルアクセルを入れられるようにしたい」と、フランス大会に続きしっかり英語で答え、今後の抱負を語っている。

 これでジュニアGPファイナルには吉田をはじめ、4回転トウループが武器の島田、トリプルアクセルが跳べる中井の3名が決定した。同大会に日本人が出場するのは、17年の名古屋大会以来5年ぶり。当時は紀平梨花が15歳で出場(4位)し、優勝したのはロシアのアレクサンドラ・トゥルソワ(当時13歳)だった。

 続々と台頭する日本の若き新星たち。今年はシニア以上に世界を湧かすのは、もしかしたら日本のジュニア勢なのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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