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引退を迎えるレジェンド小平奈緒「スケートの地はこの先も続いていく」後輩たちへ想いを託し“現役”ラストレースへ

THE DIGEST編集部

2022.10.22

現役ラストランを迎える平昌五輪金メダリストの小平奈緒。(C)Getty Images

現役ラストランを迎える平昌五輪金メダリストの小平奈緒。(C)Getty Images

 レジェンドが、ついにリンクに別れを告げる。

 18年平昌オリンピックのスピードスケート女子500mの金メダリスト、小平奈緒がきょう22日の全日本距離別選手権(長野・エムウェーブ)の女子500m出場をもって、現役を引退する。
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 小平は、日本女子の短距離エースとしてオリンピックや世界選手権をはじめ、世界トップレベルで活躍。2017年11月のW杯(ソルトレイクシティ)女子1000mでは当時の世界記録を更新(1分12秒09)。女子500mの日本記録(36秒47)は現在も破られていない。

 オリンピックには10年のバンクーバー大会で初出場し、女子団体パシュートで銀メダルを獲得。18年の平昌大会は、女子500mでオリンピック記録を更新し、この種目で日本女子史上初となる金メダルを獲得。競技後には、同じ種目で競ってきたライバルであり“親友”と呼ぶイ・サンファ(韓国)と、互いの健闘を称え寄り添う姿は記憶に深く刻まれている。

 W杯では、昨年12月に通算34勝目を挙げ、98年長野オリンピック金メダリストの清水宏保さんが持つ日本選手の最多勝利数に並び、日本スケート界にまた一つ勲章を刻んだ。今年2月の北京オリンピックは、右足首の怪我の影響で500mは17位、1000mでは10位に終わった。そして、今月の全日本距離別選手権をもって現役引退することを4月に表明していた。
 
 20日の前日練習後、日本スケート連盟の公式ツイッターには、競技生活を終える小平が心境を語る場面が投稿されている。

「自分のものが全てここで一旦終わってしまうという感じではなくて、その先の地を見せてくれるような後輩たちが集まってきている。スケートの地はこの先も続いていくのかなという感じがあるので、特にここで終わりというよりは、その続きを見させてくれる人たちがいるということを楽しみにしています」

 北京オリンピックで金メダルを含む4個のメダルを獲得した髙木美帆、日本男子2人目の世界選手権スプリントを優勝(20年)した新濱立也など、世界トップで戦える選手が出てきたことは小平にとっても、頼もしく感じているに違いない。

 地元・長野県で迎える競技人生最後の大会。長野オリンピックが開催された会場で、4度のオリンピックに出場したレジェンドが「現役」ラストレースに挑む。

構成●THE DIGEST編集部

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