現地時間10月23日、バレーボールのイタリアリーグセリエAで2022-23シーズン前半第4節が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがヴァルサグループ・モデナとアウエーで対戦。セットカウント3-2(24-26、25-21、21-25、25-23、16-14)で強豪との激闘を制し、連勝を「3」に伸ばした。
2連勝中のミラノの相手は、昨シーズンのプレーオフで念願の4強入りを阻んだモデナ。主力のオポジット(OP)ニミル・アブデルアジズ(オランダ)とアウトサイドヒッター(OH)レアル(ブラジル)がチームを去ったが、東京五輪金メダリストのOHイアルバン・ヌガペト(フランス)、司令塔ブルーノ・レゼンデ(ブラジル)らハイレベルなベテラン組に、210センチを越えるOPアディス・ラグンジラ(トルコ)ら、高い得点力を持つ新戦力を加え高いポテンシャルを維持している強豪だ。
しかし、開幕戦で高橋藍が所属するパドヴァにフルセット負けを喫した後、ホームでピアチェンツァに勝利するも、前節で昨シーズン王者のチビタノーヴァに敗れて黒星が先行。苦しいシーズン序盤を送っている。
ストレート勝ちでホーム初白星を飾った前節シエナ戦をコンディションの問題で欠場した石川は、ベンチスタート。熾烈な戦いの重要な場面で途中出場し、勝利へ導く役割を果たすことになる。
第1セットはミドルブロッカーのロセル・アグスティン(アルゼンチン)のサービスでエース1本を含む3連続ブレークに成功。リードを5点に広げるが、終盤、ラグンジラの強烈な回転のサーブに苦戦し1点差に詰め寄られる。そこで、後衛のOHオスニエル・メルガレホ(キューバ)に替えて、守備力に定評のある石川を起用。OPジャン・パトリーの一打でセットポイントを握るが、前衛に上がった石川をベンチに戻した後、失点が続きセットを譲り渡した。
第2セットでサーブが走ったミラノは、ブレークを重ねて試合をイーブンに戻す。だが、第3セットではアタックでミスを頻発してリズムを作れないまま、2セット先行を許して窮地に立たされた。
絶対に落とせない第4セット、拮抗した展開の中で再び途中出場した石川が前衛に上がると、第1セットで苦しめられたラグンジラのサービスでレセプションが乱れ、3連続エースを許してしまう。
4点を追う厳しい状況の終盤、モデナがサーブとアタックで続けざまにミスを犯し2点差になったところで、反撃のきっかけを作ったのは石川。相手が強打でブロックを弾いた後、大きくコートを外れたボールに飛びつき得点に繋げる。この奮闘に背中を押されたミラノは2連続ブロックでリードを奪取。粘る相手を背番号14が再び突き放す。完璧なレセプションでメルガレホのブロックアウトを演出し、エースでセットポイントを奪ったパトリーが自らのバックアタックでフルセットへ持ち込んだ。
最終セットは一進一退のままコートチェンジ。ミラノは身を挺した好守を連発してラリーをものにしていく。2点差で迎えた2度目のマッチポイントで石川を投入。ミラノは攻撃のミスと被ブロックで1度デュースに持ち込まれるが、MBマルコ・ヴィテッリの豪快な打球とエースで2時間20分の激戦を制し3連勝を飾った。
ロベルト・ピアッツァ監督は、絶大な信頼を置く石川を試合の踏ん張りどころで起用。守備がメインの短い出場時間であったが、上げたレセプション3本はA+Bパス100%をマークするなど、献身的なパフォーマンスと存在感でチームに落ち着きと勝利への自信をもたらした。
ミラノが次戦、日本時間10月31日午前1時開始予定の第5節で対戦するのは、ウィズユー・ヴェローナ。220センチの新鋭、マキシム・サポズコフ(ロシア)を筆頭に、2メートル超えが揃う20代前半のアタッカー陣に加え、セッターも199センチの大型チームをホームで迎え撃つ。
構成●THE DIGEST編集部
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2連勝中のミラノの相手は、昨シーズンのプレーオフで念願の4強入りを阻んだモデナ。主力のオポジット(OP)ニミル・アブデルアジズ(オランダ)とアウトサイドヒッター(OH)レアル(ブラジル)がチームを去ったが、東京五輪金メダリストのOHイアルバン・ヌガペト(フランス)、司令塔ブルーノ・レゼンデ(ブラジル)らハイレベルなベテラン組に、210センチを越えるOPアディス・ラグンジラ(トルコ)ら、高い得点力を持つ新戦力を加え高いポテンシャルを維持している強豪だ。
しかし、開幕戦で高橋藍が所属するパドヴァにフルセット負けを喫した後、ホームでピアチェンツァに勝利するも、前節で昨シーズン王者のチビタノーヴァに敗れて黒星が先行。苦しいシーズン序盤を送っている。
ストレート勝ちでホーム初白星を飾った前節シエナ戦をコンディションの問題で欠場した石川は、ベンチスタート。熾烈な戦いの重要な場面で途中出場し、勝利へ導く役割を果たすことになる。
第1セットはミドルブロッカーのロセル・アグスティン(アルゼンチン)のサービスでエース1本を含む3連続ブレークに成功。リードを5点に広げるが、終盤、ラグンジラの強烈な回転のサーブに苦戦し1点差に詰め寄られる。そこで、後衛のOHオスニエル・メルガレホ(キューバ)に替えて、守備力に定評のある石川を起用。OPジャン・パトリーの一打でセットポイントを握るが、前衛に上がった石川をベンチに戻した後、失点が続きセットを譲り渡した。
第2セットでサーブが走ったミラノは、ブレークを重ねて試合をイーブンに戻す。だが、第3セットではアタックでミスを頻発してリズムを作れないまま、2セット先行を許して窮地に立たされた。
絶対に落とせない第4セット、拮抗した展開の中で再び途中出場した石川が前衛に上がると、第1セットで苦しめられたラグンジラのサービスでレセプションが乱れ、3連続エースを許してしまう。
4点を追う厳しい状況の終盤、モデナがサーブとアタックで続けざまにミスを犯し2点差になったところで、反撃のきっかけを作ったのは石川。相手が強打でブロックを弾いた後、大きくコートを外れたボールに飛びつき得点に繋げる。この奮闘に背中を押されたミラノは2連続ブロックでリードを奪取。粘る相手を背番号14が再び突き放す。完璧なレセプションでメルガレホのブロックアウトを演出し、エースでセットポイントを奪ったパトリーが自らのバックアタックでフルセットへ持ち込んだ。
最終セットは一進一退のままコートチェンジ。ミラノは身を挺した好守を連発してラリーをものにしていく。2点差で迎えた2度目のマッチポイントで石川を投入。ミラノは攻撃のミスと被ブロックで1度デュースに持ち込まれるが、MBマルコ・ヴィテッリの豪快な打球とエースで2時間20分の激戦を制し3連勝を飾った。
ロベルト・ピアッツァ監督は、絶大な信頼を置く石川を試合の踏ん張りどころで起用。守備がメインの短い出場時間であったが、上げたレセプション3本はA+Bパス100%をマークするなど、献身的なパフォーマンスと存在感でチームに落ち着きと勝利への自信をもたらした。
ミラノが次戦、日本時間10月31日午前1時開始予定の第5節で対戦するのは、ウィズユー・ヴェローナ。220センチの新鋭、マキシム・サポズコフ(ロシア)を筆頭に、2メートル超えが揃う20代前半のアタッカー陣に加え、セッターも199センチの大型チームをホームで迎え撃つ。
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