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「馬鹿げた振る舞いだ!」中国卓球選手がラケットをズボンに差し込んだ“下品な喜びパフォ”に厳罰が下る

THE DIGEST編集部

2022.10.26

興奮で我を忘れたか。非礼な態度を取った梁靖崑に出場停止の裁定が言い渡された。(C)Getty Images

興奮で我を忘れたか。非礼な態度を取った梁靖崑に出場停止の裁定が言い渡された。(C)Getty Images

 1週間前に起こった“謎のパフォーマンス”に厳罰が言い渡された。

 発端となったのは、現地10月19日にマカオで開催された卓球のWTTチャンピオンズだった。男子1回戦で対峙したのは、ともに中国代表の梁靖崑(リャン・ジンクン)と林高遠(リン・ガオユエン)。この激闘を梁靖崑3-2で制したわけだが、勝利の瞬間に取った行動が物議を醸したのである。

 なんと梁靖崑は持っていたラケットの柄をズボンの中に差し込んで、ドヤ顔で勝利のポーズを誇示。同胞でチームメイトとはいえ、対戦相手に対して明らかに非礼な行為であり、下品なパフォーマンスだったと言わざるを得ない。

 中国国内でもウェイボーなどSNS上で批判の的となり、梁靖崑自身が「本当に申し訳ありませんでした。久々に勝利できたこともあって興奮して舞い上がってしまい、無意識のうちに高遠に誤解を与えてしまったのです」と釈明する事態に。選手本人は、林高遠に直接謝罪したことも明かした。

 しかし中国卓球協会は軽率な行動によって社会に与えた影響を重く受け止め、25日になって声明を発表。国内外を問わず、残る2022年度のあらゆる公式大会への出場を禁止したのだ。すでに出場権を得ていた、地元開催のWTTカップファイナルズ(10月27~30日)にも参加できなくなった。

 予想外に厳しいペナルティに、ファンの間では賛否両論が分かれているようだ。ポータルメディア『新浪体育』は「中国のイメージを貶めた」「当然の結果だ」「もっと重くてよかった」など裁定を支持する意見とともに、「厳しすぎるんじゃないか」「反省しているんだし許してあげれば?」「優秀な選手だけにもったいない」といった擁護の声も紹介している。

 中国メディア『騰迅体育』は「やはり、中国協会はあまりにも馬鹿げた振る舞いだと考え、今回の処分に至ったのだろう」と記し、「これで彼はWTTカップファイナルズの出場賞金である1万5000ドル(約220万円)をもらい損ねただけでなく、パリ・オリンピックに向けた出場権争いでもポイント争いでハンデを背負う結果となった」と指摘。そして、「破天荒な性格で有名だが、代表選手たちとの関係は良好だった。それが今回の一件でイメージが一変。ファンの見る目も変わるだろう」と続けた。
 

 なお中国協会は梁靖崑に対して異例のメッセージも発表している。「彼には変化を求めたい。今回の振る舞いを反省して戒めとし、問題を直視して改善したうえで、ふたたび競技に復帰してほしいと願う」と期待を込めた。

 ちなみに梁靖崑は、10月24日に更新された最新の男子世界ランキングで堂々4位に付けている。中国代表男子の中では、目下3番手という位置づけだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】勝利の瞬間、なぜラケットをズボンに!? 梁靖崑がみせた衝撃のパフォーマンスをチェック

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