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モータースポーツ

予選19番手の角田裕毅は「グリップ不足以上の問題」を指摘!タイヤ交換のタイミングは成功も「とても、とても遅かった」と不満

THE DIGEST編集部

2022.11.13

19番手で終わり、7戦ぶりのQ1敗退を喫した角田。(C)Getty Images

19番手で終わり、7戦ぶりのQ1敗退を喫した角田。(C)Getty Images

 F1第21戦のサンパウロ・グランプリが開幕。11月11日にはフリー走行(FP)1回目と翌日のスプリントに先駆けての予選が行なわれた。

 アルファタウリの角田裕毅は、FP1で最多タイの32周を走行して全体の19番手となる1分13秒347を計測。そして臨んだ予選では、直前に降った雨によって濡れた路面が徐々に乾きつつあるという複雑な状況下でインターミディエイトタイヤを選択し、最初のアタックでは7番手の好タイムを出す。

 しかし、時間の経過とともに路面のコンディションが回復し、チームメイトのピエール・ガスリーがドライで好タイムを出したのを受けて同タイヤに交換するも、熱を入れるのには時間が足りず、1分16秒264で19番手に終わり、7戦ぶりのQ1敗退を喫した。

 予選後、角田はチーム公式サイトを通して、「今日は、明らかに失望しています。FP1からストレート全般でグリップ不足であり、予選に向けて解決策を見つけることができませんでした。Q1では2度目のアタックでドライタイヤを履き、好タイムを出そうと試みましたが、残念ながらグリップ不足でペースが上がりませんでした」とのコメントを残している。
 
 また、F1公式サイト『F1.com』でも「グリップの面で大きなトラブルを抱え、Q1で敗退となってしまいました。我々のペースは、とても、とても遅かったです」と語り、さらに「グリップ不足以上の問題を抱えています。ドライへの交換のタイミングは正しかったと思います。タイヤを温めるのに2周で十分のはずなのに、FP1と同じ問題に見舞われました」と、AT03の問題を指摘した。

 グリップを欠くことが、路面が濡れた状態でドライタイヤに履き替える決断を遅らせたとも言えるが、アルファタウリのチーフ・レースエンジニアのジョナサン・エッドルスは「ユウキはFP1から全般的にグリップ不足に苦しみ、予選でも同様でQ1でノックアウトとなった」と振り返った。

 そして「車はパルクフェルメに置かれているため、変更を加えることができない」と指摘しながらも、「明日も雨の可能性があり、我々にとって良い方向に作用するかもしれない」と、楽観的な展望も示している。
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