バレーボール

「イシカワにしてやられた」ミラノ石川祐希が敵味方も絶賛の大活躍で日本人対決を制す!強力サーブで逆転勝利に貢献

THE DIGEST編集部

2022.11.14

攻守に奮闘した石川が逆転勝利に貢献。(C) Lega Pallavolo Serie A

 バレーボール男子日本代表の石川祐希と高橋藍が、イタリアリーグで今シーズン最初の直接対決に挑んだ。

 現地時間11月13日に行われたセリエA 2022-23レギュラーシーズン前半第7節で実現したこの対決は、石川が所属するパワーバレー・ミラノが、高橋の所属先パッラヴォーロ・パドヴァとのアウェー戦をセットカウント3-1(28-30、25-23、25-19、25-18)で制して勝利。現地でも大きな注目を集めた一戦は、昨年シーズン後半の対戦に続き石川に軍配が上がった。

【動画】セリエA日本人対決! 石川祐希と高橋藍が相対したミラノvsパドヴァ戦
 6試合を終えてミラノは3勝3敗で勝点「7」。代表シーズンが明けて間もないリーグ開幕が少なからず影響し、チームコンディションを整えながらのシーズン序盤を送っている。チームの中核である石川は、軽度の負傷により1試合欠場、2試合で途中出場の後、前節で先発復帰。シーズン前半終了時の成績で8位以内が条件のコッパ・イタリア出場権を視野に勝点を重ねたいところだ。

 一方、3勝2敗で勝点「6」のパドヴァは開幕戦でモデナ、翌週にチヴィタノーヴァを続けて撃破。攻守による大活躍で連続金星の立役者となった高橋は、その2試合でMVP(マン・オブ・ザ・マッチ)に選出された。以降、2連敗の後に再び白星を取り戻したが、3勝すべてがフルセットだったことでそれぞれの勝点は「2」に留まり、暫定10位。前節がシエナの複数選手に新型コロナウィルス陽性者が発生したため、急きょ延期となり、2週間ぶりの試合となった。

 代表シーズン以来、久しぶりに顔を合わせた石川と高橋はともに先発出場。それぞれのクラブの背番号14を背負っての再会となった。

 2人の打ち合いで幕を開けた第1セットは、パンケーキ(手の甲でボールをバウンドさせるレシーブ)などの好守でミラノのリードに貢献した石川が、追い上げに転じたパドヴァをバックアタックで抑え込む。すると同じく後衛から今度は高橋が連続得点。終盤、接戦に持ち込まれたミラノは先にセットポイントを握るも、粘るパドヴァのブロックに石川の攻撃が阻まれこのセットを譲り渡した。

 第2セットは、白熱した展開のなか日本代表の両主力が見せ場を作る。高橋がエース1本を含むサーブでパドヴァの3連続ブレークを引き出してリードを5点に広げれば、渾身のブロックアウトでサイドアウトをもぎ取った石川がエース1本を含む効果的なサーブで1点差まで詰め寄り、終盤にも再びエースを決める。これで流れを掴んだミラノが試合を振り出しに戻した。
 
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「ユウキがサーブで流れを変えてくれた」