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女子スキーヤーが“髭”を描き抗議!26年五輪でノルディック複合が女子のみ除外に「馬鹿げてる」と訴え

THE DIGEST編集部

2022.11.21

世界選手権女王のハンセンが、2026年五輪で女子が採用されなかったことに抗議した。(C)Getty Images

世界選手権女王のハンセンが、2026年五輪で女子が採用されなかったことに抗議した。(C)Getty Images

 現地時間11月19日、ノルウェーで行なわれたノルディック複合の開幕戦に黒の油性ペンで顎髭を描いた女子スキーヤーが参戦した。

 容姿を男性に近づけたのは、同大会で優勝した20歳のギダ・ウエストヴォルド・ハンセン(ノルウェー)だ。2021年に行なわれた『世界選手権』で女王に輝いた彼女は、2026年の冬季五輪で同競技は女子のみが不採用という国際オリンピック委員会(IOC)の決定に不満を持っていたたために髭で抗議をしたのだ。

 国際スキー連盟(FIS)は、北京五輪でも採用の申請を行なったもののIOCに却下されており、これまで一度も女子は五輪の舞台に立てておらず、冬季五輪で唯一男子だけの競技であるのだ。そこで今回、選手らはスキーのストックで「X」をつくり「例外は認めない」と声を上げたのだ。
 
 ハンセンは「馬鹿げてる。このような容姿でないと五輪の舞台で争えないのはおかしい。この決まりをなんとか変えたいと思っている。女子競技の採用は、選手が楽しい競技を続けたいと思うためには重要なことだと思う」とノルウェー放送局『NRK』のインタビューで想いを明かしている。

 ハンセン以外の選手らも次々と不満を吐露しており、今大会3位だったイングビルフリューグスター・エストベリは、「私も間違っていると思う。女子も五輪に出場すべきだ。女子だけ出場できないなんてナンセンスね」と訴えた。

 果たして彼女たちの想いはIOCに届くだろうか……。

構成●THE DIGEST編集部

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