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WADAがワリエワに「4年間の出場停止」「金メダルはく奪」を要求!露当局は重過ぎる処罰に激怒「最も残酷な罰だ」

THE DIGEST編集部

2022.11.15

北京五輪では団体戦金メダルに貢献したワリエワ。だが、直後にドーピング陽性反応が発覚した。(C)Getty Images

北京五輪では団体戦金メダルに貢献したワリエワ。だが、直後にドーピング陽性反応が発覚した。(C)Getty Images

 ドーピング違反疑惑の女子フィギュアスケーター、カミラ・ワリエワ(ROC)にWADA(世界ドーピング防止機構)が4年間の出場停止と北京五輪での団体金メダルはく奪(2021年12月25日を含む彼女が出場した大会を失格)を求めたと11月14日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が発表した。

 今年2月、北京五輪の団体戦で金メダルを獲得。その直後にワリエワはドーピング陽性反応が発覚(検体は昨年12月時点のもの)したのだ。周囲からの容赦ない非難を浴びるなか、個人でもリンクに立ったが、精神的に耐え切れずミスを連発し、4位に終わっている。

 その後、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)が調査に乗り出していたが、先月21日、同機関は、ドーピング検査結果を当時15歳(現在16歳)という「保護対象者」であったことを理由に「公表しない」と声明を出した。

 だがこの煮え切らない回答を、WADAは許さなかったようだ。そして、今回のWADAの発表に対し、ロシア国家体育協会のドミトリー・スヴィシェフ委員長は不満を爆発させているようで、「最も残酷な罰だ。WADAは何を根拠に(処分を)要望しているのか分からない。何を求めるのも勝手だが、やはり当局を通すべきだ。カミラは未成年であり、保護年齢にあたることも忘れてはならない」と同国放送局『Match TV』で漏らしている。
 
 同氏は、世界最高得点を誇る偉才に対して「我々は現在世界の舞台に立つことは出来ないが、カミラはとても若い。彼女の夢やモチベーション、メンタルの強さは誰にも負けないものをもっており、今後の活躍の可能性は非常に高い」と期待を語った。

 そして「弁護士と当連盟が、根拠のない攻撃からワリエワを守るための有力な手掛かりを見つけなければならない」と気を引き締め直し、「無実のアスリートを守れることを願っています」と語った。

 現在、同問題はCASの裁決待ちの状況となっている。仮に団体戦の金メダルはく奪が決まれば、アメリカが金、日本が銀に繰り上がる。

構成●THE DIGEST編集部

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