強烈な“渾身ボディ”の音が海外メディアにも衝撃を広げている。
【動画】強烈な打撃音に米メディア衝撃！井上尚弥のKOシーンをチェック

　12月13日、ボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥（大橋）は、東京・有明アリーナでWBO同級王者ポール・バトラー（英国）との４団体統一戦に臨み、11回KO勝ち。日本人、アジア人として初、世界で見ても史上９人目となる完全統一の快挙を成し遂げた。

　勝負を決したのは、試合後にバトラーも「かなりいいボディを食らった」と脱帽していた一発だ。終始ガードを固めて動き続ける相手に対し、長期戦を強いられた井上だが、11回に渾身のボディを炸裂させると、ここから怒涛のラッシュを展開。倒れて起き上がれないバトラーを見て、レフェリーが試合を止めた。

　この試合後には、米スポーツ放送局『ESPN』のスペイン語版ボクシング専門アカウント『ESPN KnockOut』が、公式ツイッターを更新し、会場のファンが撮影した動画を引用。そこには、決着となった11回の激しい攻防が収められており、強烈なボディの打撃音がアリーナに響き渡った様子も確認できる。

　さらに、ツイートの文面には、爆弾などの絵文字を添えた上で、「ポール・バトラーを下したナオヤ・イノウエのKOは、有明アリーナのスタンドからこのように見え、聞こえていたのだ」とコメント。ディフェンシブなバトラーを打ち破った一撃の破壊力に、驚きを隠せなかったようだ。
  　これでプロ戦績を24戦無敗（21KO）とした井上。またもや無敵の強さを示す一戦となったが、今後視野に入るのは、スーパーバンタム級のベルトだ。「（スーパーバンタム級の）トップ戦線に入っていきたい。2023年はそんな思いでいっぱい」と意気込んだ“モンスター”の次章からも目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】井上尚弥、日本人初の偉業達成も米専門サイトPFPでは首位奪取ならず「リストを揺るがす何かは起こらなかった」と見解

【関連記事】「もっと堂々としろ！」と味方陣営も苛立っていた!? 井上尚弥に「勝つ気があるのか」と言わせたバトラーの“亀戦法”の是非

【関連記事】「モンスターによる一方的な攻撃だった」井上尚弥の“圧倒ぶり”がデータで明らかに！敗れたバトラーの手数は「最小限しか出せていない」