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アルピーヌ移籍のガスリー、不振の要因に挙げた「最大の問題」とは? アルファタウリ最終年の苦闘を回顧

THE DIGEST編集部

2022.12.16

来季はアルピーヌのドライバーとなるガスリー。アルファタウリの問題点について言及した。(C) Getty Images

来季はアルピーヌのドライバーとなるガスリー。アルファタウリの問題点について言及した。(C) Getty Images

 2022年のアルファタウリは、ピエール・ガスリー、角田裕毅の両ドライバー合わせて10回の入賞に止まり、最高順位はアゼルバイジャン・グランプリでのガスリーの5位、合計ポイントは35点で、コンストラクターズランキングは9位に終わった。

【動画】いったいなぜ? 日本GPでコース上にあった回収車を回避したガスリーの走行シーン
 トロロッソからアルファタウリに改名した2020年に初めて獲得ポイントが3桁(107点)に達し、昨季はさらに142点まで伸ばして6位につけたイタリア・ファエンツァのチームはしかし、今季は大幅なレギュレーションの変更に対応できず、2018年(33点・9位)以来の悪い成績に甘んじることとなった。

 今季は激しく挙動が変わる車に苦しんだガスリー。昨季は21勝1敗と圧勝した角田との予選での対戦成績が12勝10敗まで詰められた理由は、決して日本人ドライバーが2年目でF1に慣れたということだけではない。今季は信頼性と安定性に欠けた「AT03」に対して不満をぶつけることが少なくなかった。

 2017年途中でのデビューから、レッドブルに在籍した2019年の約半年を除いて、全てのF1キャリアを過ごしてきたアルファタウリを今季限りで離脱し、来季からは母国フランスのチームであるアルピーヌに新天地を求めるガスリーは、2022年の苦戦の原因に言及している(英国のF1専門サイト『FORMULA1 NEWS.CO.UK』より)。

 AT03からポテンシャルを引き出すのに苦労し続けた彼は、「車のコア自体は素晴らしいと感じていたが、シーズンを通してとにかく大幅な重量オーバーの状態だった。それだけでも、予選で多くの代償を支払わされることになってしまった。今季の最大の問題はこれだったと、僕は信じている」と語った。

「明らかに、チームが望んでいたパフォーマンス、そして僕がチームのために結果を出すために望んでいたパフォーマンスのいずれにからも、程遠いものだった」と振り返るフランス人ドライバーは、コンスタントに予選Q3に進出し、決勝ではフェラーリやマクラーレンとも頻繁にバトルを繰り広げた2021年とは打って変わり、昨季は6回もQ1敗退を喫している。
 
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