専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
モータースポーツ

角田裕毅の2023年は「F1キャリアの成功か失敗かを決める」と英メディアが展望! レッドブル昇格への可能性にも言及

THE DIGEST編集部

2022.12.08

昨季はドライバーズポイントで17位に沈んだ角田。今季の巻き返しに期待したい。(C) Getty Images

昨季はドライバーズポイントで17位に沈んだ角田。今季の巻き返しに期待したい。(C) Getty Images

 F1での2年目のキャリアを終えたアルファタウリの角田裕毅。車の性能の低さに加え、彼自身のミスなどもあって獲得ポイントはデビューシーズンよりも20点も下回る12点に止まり、ドライバーズランキングも12位から17位まで下げることとなった。
 
 一貫性に欠けるという課題は残ったものの、時折見せるパフォーマンスの高さは関係者や各国メディアからも評価されており、今季の評価は全体的に低いものとなったものの、来季に期待を寄せる声も少なくない。

 英国のモータースポール専門サイト『TOTAL MOTORSPORT』も、「角田のF1キャリアが成功か失敗かを決めるのは2023年だ」として、来季が勝負のシーズンのとなると断言。ただ、「まだ欠ける部分はあるものの、輝きを見せ、確実な成長ぶりを示している」角田にとって、2023年は「『ピラニア・クラブ』において沈んだり、泳いだりを繰り返すことになる」と、これまで以上に厳しいものになると予言する。

 同メディアは角田に期待するのは、2年間コンビを組んだピエール・ガスリーに代わってイタリア・ファエンツァのチームのリーダーになること。「昨季のコンストラクターズランキング6位を目指すアルファタウリをリードするだけの成熟度を示すことで、チームだけでなく、レッドブルの上層部からも尊敬を集めるのに役立つだろう。彼らは、角田が長い時間をかけずにナンバーワンドライバーの役割を果たせるようになることを望んでいる」と綴っている。

 一方で、それが上手くいかなければ、実績十分で年上のルーキーであり、すでに昨季はウィリアムズでのスポット参戦で9位入賞を飾っているニック・デ・フリースの先行を許してチーム内での立場が弱くなってしまう。さらにレッドブル・ジュニアチームではリアム・ローソン、岩佐歩夢、アイザック・ハジャーといった若手が下部レースでの経験を積んだ上で、F1シートが空くのを待っている。

 また、レッドブルが来季より、サードドライバーとしてダニエル・リカルドを迎え入れたことも、角田にプレッシャーを与える要素のひとつとなり得るが、同メディアはそれよりもオーストラリア人ドライバーの復帰によってセルジオ・ペレスのレッドブルでの将来が疑問視されるようになっており、ここで角田が首脳陣を納得させる働きを見せることで、彼が目標とする姉妹チームへの昇格の道が拓けてくるかもしれないと指摘した。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号