2014年ソチ五輪、2018年平昌五輪を連覇した羽生結弦がプロ転向を表明して迎えた今季は、日本男子にとって“新時代”が始まるシーズンだ。羽生という偉大な存在を身近に感じながら滑りを磨いてきた日本男子は、今季も世界をリードする強さをみせている。
シーズン前半のクライマックスであるグランプリ(GP)ファイナルにはGPシリーズの成績上位者6名が進出するが、今季はそのうち4名が日本男子だった。さいたまスーパーアリーナで開催される今季世界選手権の日本代表枠は“3”。世界選手権代表の選考がかかる全日本選手権(12月22~25日、大阪・東和薬品RACTABドーム)では、3枠をめぐるハイレベルな戦いが予想される。
強者ぞろいの日本男子の中にあって風格すら漂わせるのが、北京五輪銅メダリスト、そして現世界王者の宇野昌磨だ。GPシリーズ第2戦(スケートカナダ)、第5戦(NHK杯)で連勝。NHK杯では靴の調整に悩みながらも本番では演技をまとめており、ベテランらしい勝負強さをみせている。
そして靴の問題を消化して臨んだファイナルでは、ショート・フリーともに1位で完勝、初の金メダルを獲得した。GP2戦(ファイナル)ともにルールでは3つまで入れられるコンビネーションジャンプを2つしか跳んでいないため、予定構成通りに滑ればさらなる高得点が期待できる。表現と滑りに円熟味が感じられる宇野は、優勝候補の大本命だろう。
伸びやかなスケーティングが魅力の山本草太は、GPファイナルで2位に入っている。ジュニア時代から注目されていた山本は、2014年ジュニアGPファイナルで銀メダル、2015年世界ジュニア選手権、2015年ジュニアGPファイナルでも銅メダルを獲得した。ところが、優勝も期待されていた2016年世界ジュニアへの出発直前に右足首を骨折し、その後3度の手術を経験。
復帰戦となった2017年中部選手権ではすべてのジャンプが1回転という構成だったが、そこから着実にジャンプの難度を上げてきた。今季は出だしから好調で、GPシリーズのフランス杯、NHK杯で2位に入り、ファイナルに初進出。ファイナルでは、これまで失敗しがちだったフリーで大きなミスのない演技をみせている。地元である大阪開催の全日本でも、不屈の闘志で大怪我から復活した逸材の活躍を期待したい。
シーズン前半のクライマックスであるグランプリ(GP)ファイナルにはGPシリーズの成績上位者6名が進出するが、今季はそのうち4名が日本男子だった。さいたまスーパーアリーナで開催される今季世界選手権の日本代表枠は“3”。世界選手権代表の選考がかかる全日本選手権(12月22~25日、大阪・東和薬品RACTABドーム)では、3枠をめぐるハイレベルな戦いが予想される。
強者ぞろいの日本男子の中にあって風格すら漂わせるのが、北京五輪銅メダリスト、そして現世界王者の宇野昌磨だ。GPシリーズ第2戦(スケートカナダ)、第5戦(NHK杯)で連勝。NHK杯では靴の調整に悩みながらも本番では演技をまとめており、ベテランらしい勝負強さをみせている。
そして靴の問題を消化して臨んだファイナルでは、ショート・フリーともに1位で完勝、初の金メダルを獲得した。GP2戦(ファイナル)ともにルールでは3つまで入れられるコンビネーションジャンプを2つしか跳んでいないため、予定構成通りに滑ればさらなる高得点が期待できる。表現と滑りに円熟味が感じられる宇野は、優勝候補の大本命だろう。
伸びやかなスケーティングが魅力の山本草太は、GPファイナルで2位に入っている。ジュニア時代から注目されていた山本は、2014年ジュニアGPファイナルで銀メダル、2015年世界ジュニア選手権、2015年ジュニアGPファイナルでも銅メダルを獲得した。ところが、優勝も期待されていた2016年世界ジュニアへの出発直前に右足首を骨折し、その後3度の手術を経験。
復帰戦となった2017年中部選手権ではすべてのジャンプが1回転という構成だったが、そこから着実にジャンプの難度を上げてきた。今季は出だしから好調で、GPシリーズのフランス杯、NHK杯で2位に入り、ファイナルに初進出。ファイナルでは、これまで失敗しがちだったフリーで大きなミスのない演技をみせている。地元である大阪開催の全日本でも、不屈の闘志で大怪我から復活した逸材の活躍を期待したい。